out of officeさんのブログ

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日本はもっと働け。

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リーマン倒産から今年の安値までの落差を100とした場合の、フィボナッチ・リトレースメントをあてています。ボリンジャーバンドだけを見ていれば、まだまだ上昇トレンドの真っ最中で、売る場面がいつやってくるか想像できませんが、フィボナッチをあてることで、もしかしたらそろそろ頭を押さえられることになるかも、と想像することができます。ここから買いに乗ることは控えたい場面です。さて、NYダウはもうすぐ半値戻しを達成します。世界が(間接的にも)必死に支えている相場です。とはいえ、どうもNYダウが戻したところで人々の暮らしがよくなるわけではないことに誰もが気付いてしまってから、株式相場などどうでもよい存在になってしまっているような気がします。ダメな銘柄は捨て、可能性のある銘柄を取り入れ、なんとか「資本主義社会」の、「米国覇権による市場主義社会」の上昇トレンドを維持しようとじゃぶじゃぶに刷った米ドル紙幣を、特別な市場に無尽蔵に投下して、ようやく半値戻し一歩手前です。たとえば、下チャートの香港ハンセン指数は既に半値戻しを達成しています。いまや世界市場の牽引役として誰もが疑わない存在ですから、その恩恵あるいは期待をストレートに受けた結果です。しかし、ここからの上昇には相当なエネルギーが必要です。アメリカの消費頼みで成長してきた中国が、オリンピックを終えて急成長パターンから外れた中国が、先進国成長のツケであるCo2排出規制をかいくぐりながら、その独特の文化、民族性と共生しつつ世界市場で成長するには根本的な変革を迫られるシーンもあるでしょう。日本がかつて、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われながら陰ではそれを認めないとする欧米の風潮と同じ空気とも戦わなければなりません。「アジア顔では主役は張れない。」別に誰かが言った言葉、というわけではなく私が思うことですが、欧米人の顔立ちの迫力に比べて、アジアはどうしても凹凸に欠けます。のっぺり、無表情、不気味、小さい、狡猾、排他的・・・日本を含むアジア諸国の「何かしら」に向けられる言葉にはよい印象のものがありません。中には、「神秘的」という人もいますが、それはつまり「よーわからん」ということでしょう。神秘はあるとき、不気味に転じます。かつて米国が日本を手なずけて、いいように操作してきたように、なんとかして中国を同じように利用したいと考えるのは、米国にとって当然の思考回路です。しかし、中国は日本ほど甘くありません。かつては世界一の列強国として、覇権国としての地位についていたそのプライドがあります。米国を飲み込もうとする相手と戦う術を、米国が「思い出す」にはきっと時間がかかります。オバマが、ガイトナーが、バーナンキが、中国を御する実力を備えているかどうかは、まったくもって不透明です。しかし、もしも彼らが米国の隆盛、再起のために、中国市場の活性化が必要であると考えるのならば、中国にとっては、またとないチャンスの到来です。米国が、膨大な借金をしてまでも発火を手伝ってくれるわけですから。そして米国がその後も正しい操作を行わなければ、始動した中国の安定成長をコントロールするどころか、それ自体に振り回されて、実質的に覇権は米国から移動することになります。ひとつひとつの発言が、政策が、両国の命運を少しずつ決めていくその時代を眺めることができるのは、どんな映画やドラマを観るよりも楽しく、そしてなんとも不気味で不安で、でもやはり興味深いものです。米国が安易に「米中をもってG2とする」などと発言してしまったことにヒヤヒヤした人はどれくらいいたでしょうか。大河ドラマなんかよりも、遥かにドキドキします。中国の経済指標が、金利が、通貨が、株価が、などという表面的で短中期的なことで相場を考えるよりも、もっと壮大な駆け引きの行く末に、両国の繁栄と相場の絶頂が待っていることに興味を覚えます。30年後、40年後に、自分の老後を助けてくれる市場はどちらか。まぁ、借金まみれの米国に老後を賭ける人がいるとは思えませんが・・・。さて、日本です。日経平均です。どうでもいいですね。本当にどうでもいい存在です。日本はそもそもまったく覇気がありません。19時頃に街を歩けばわかります。飲んでます。帰ってます。働く気などないのでしょう。趣味のこと、恋愛のこと、家庭のこと、そんなことにしか興味がないのでしょう。そんな雑誌やTV、ドラマばかり観て育ったのでしょう。24時間仕事ばかりしている人を軽蔑するようになったのはいつのころからでしょうか。古くはアフター5、次いでON・OFFだの、余暇だの、熟年離婚だのと、仕事ばかりしてきた人生を軽蔑する文化が根付いてきてしまっています。これで豊かになろうなど、叶うはずもありません。アフター5とはどういうことでしょう。OLだけでなく、今も公務員はその言葉が通用するのでしょうね。きっと。9時から5時。学生と変わりません。集中力のない大人だらけです。働きまくっているNYと、遊びまくっている(だらけている)ヨーロッパが、同じ人物だと思っているのではないでしょうかね。前者は裕福です。後者は貧乏です。ただ、貧乏ながら笑顔です。安い酒を飲んで、語り合い、愛し合い、街にただ佇みます。その風景は、町並みと相まって、優雅です。優雅ですが、貧乏です。でも幸せそうです。日本は、中途半端で、不幸そうです。金を使う遊び以外に、遊び方を知らないせいかもしれません。新しいもの、新しい場所、新しい食事、そんなものにしか幸福を見いだせない低等な民族なのでしょうか。つまらないのなら働けばいいのに。仲間と必死になって働いて、時代を築こうとすればいいのに。誰かが作った狭くて予見可能な小さな世界で遊んでいたってつまらないでしょう。ゲームに興じるのは、本物の世界に漂う殺気を恐れているからなのでしょうか。現実世界で覇気がないのも同じような理由でしょうか。なにしろ、働かないですね。日本人。働かない上に、ちっちゃい。飲み屋で日本の未来を大声で語るグループを、もう十数年見ていません。誰も彼もが、小さな小さな、どうでもよいことを大事にして暮らしています。中国に負けますよ、そりゃ。と思います。詳しくは知りませんが、他のアジア諸国すべてに負けてもおかしくなさそうです。それくらい、街に活気がありません。日本は。東京オリンピック、もしかしたらターニングポイントになるかもと、密かに期待していたのですが、夢破れました。コミュニティが、社会が、復活するきっかけが欲しいところです。残念ながら、チャートにはその兆しが見て取れません。残念です。
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