夢想人さんのブログ

最新一覧へ

« 前へ607件目 / 全1040件次へ »
ブログ

株指数運用、市場を席巻

~低コスト強み、投信の8割 企業選別機能衰えも ~
(2017/4/16付 日本経済新聞 朝刊 の感想です)

(引用・要約)
■インデクス運用の広がり

・世界の株式市場で株価指数の構成銘柄を丸ごと買うインデックス運用が
急激に広がっている。

・日本株市場では投資信託の8割、年金運用の7割に達してきた。

・低コストで市場平均並みの成績を狙うのが効率的との見方が強まっている。

・インデックス運用が勢いを増せば、業績や将来の成長性で個別企業を選別する
市場の大切な機能が衰えてしまいかねない。

・「銘柄の選別は労多くして成果が乏しい」

■アクティブ運用からインデックス運用に資金を移す投資家が後を絶たない。

・先導するのは巨大な公的マネーだ。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は日本株投資に占めるインデックス運用の比率を8割と2001年度から倍増させた。他の年金も追随し、年金全体で約7割に達した。

・ETFを含めた日本株投信は8割をインデックス運用が占める。

・インデックス運用へのシフトは世界的な現象。16年度は世界で6888億ドル(約75兆円)と過去最大の資金が流入。

・インデックス運用の有効性は「どんな優秀な運用者も長期的には市場平均(株価指数)に勝てない」という現代ファイナンス理論に裏づけられている。市場が十分効率的なら、好決算など株価を動かす情報は瞬時に株価に織り込まれ、先回りは難しいと考える。

■インデックス運用が席巻する市場の弊害

・ インデックス運用の世界最大手、米ブラックロックは今なお東芝株の5%を保有する。指数に入っていれば、経営危機であろうが自動的に買わなければならないからだ。

・ 業績がいい企業の株価が上がり、悪い企業の株価が下がるのが市場の選別機能だ。「業績情報が株価に反映されず、株価形成がゆがむ可能性がある」。

___________________________________________________________________________
(感想)
個別株に投資するよりは、日経レバのような指数連動ETF。
今更な感じもするのだけど。。。
それにしても、8割がインデックス投信とか。
金融機関は頭を使わなくなったんですね。

実際、マイPFも、日経レバの比率は、そこそこあるし、
個別銘柄も、三井住友を投資に主力にしているのは、
流動性があって、配当利回りがそこそこ高く、経営が安定・・・に加えて
指数への連動が強いので、割高割安の水準が読みやすい
という事を考えている。

なかなか、個別銘柄で、自分独自のネタで、市場を出し抜いて
安く仕込むというのは難しい。

とはいえ、この投資方針では、なかなか、爆益ゲットは難しい。

ある程度、投資資金のある人は、利益率に拘らず、
確実に利益額を取りに行くのがいいのだろう。
だから、インデックス投資でいいのでは。

投資資金の少ない人は、ある程度リスクを取らないと、
多少利益率が良くても、利益額にすればほとんど差がない
という結果に。
そうはいっても、ギャンブルに走れば、資金を溶かすことに。

株は、ある程度資金のある人が勝ちやすいというのは、
資金の少ない人は、ギャンブルで資金を溶かし、
それが金持ちの養分になるという事だと思う。

コツコツと、インデックス型の投信を買うというのが、
堅実な投資と思われるし、それを推奨する証券会社も多いし、
最近の税制も、それを後押ししているように見える。
でも、それって、結局は手数料で証券会社が潤うだけでは?
とか思ったり。

貧乏人には勝ちにくい株式投資だけど、それだけに、
工夫が必要なんだろうな。

みんながみんな、インデックスに走ったら、
逆に株価形成がメチャクチャになって、
その裏を突くようなアクティブ型が勝つとか。
どこかで反動が来るのではないだろうか。
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。