元祖SHINSHINさんのブログ

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三島由紀夫による、構成のパクリ

三島由紀夫の小説は、

その構成において、必ずといってイイほどネタ本があるという。

それが完全なフィクションであれ、私小説だと本人が言っている作品であれ、

専門家はそれらのネタ本を見つけてしまう、

あるいは三島本人がネタ本はこれだと明言しているという。

 

★「三島由紀夫の世界」

  松村剛著 新潮社 H2.9.10.発行 H2.10.25.三刷

 

三島由紀夫と深い交流のあった村松剛の著したこの書籍は、

500頁にもわたる批評大作だったので、

少しずつ舐めるようにして読んだ。

 

ある作品は、ギリシャ神話をネタ本にして構想が練られていた。

ただし、今やギリシャ神話は手垢にまみれてしまっているようで、

たとえば養老孟司は、村上春樹のそうした作品「海辺のカフカ」を読むにつれ、

そんな安易なことではダメじゃないかとエッセーで書いている。

 

そーは言っても、いまだにギリシャ神話は、

困った時の神頼み的な要素を持っていると思われる。

 

三島の作品をすべて読み込んでいないオイラにとって、

自決する直前まで書かれていた最後の四部作が、

輪廻転生をテーマにして書かれていたと知って、興味を持った。

村松の抜粋した箇所は、読者に確実に興味を持たせる部分を抜き取っており、

どーしても読みたくなってしまう風。

 

ギリシャ神話に飽き、三島の眼が日本へ回帰しだした時から、

彼の様子が変貌していく様子が、怖いほどリアルに描かれている。

 

その内部には、三島に向かって「あなたには自殺するしか道がない」と、

彼のその後を予言するかのような評論家も登場する。

そして驚いたことに、そんな予言をした男は、三島より先に急逝してしまうという不思議。

 

三島は、決行の日にぴたりと合わせるようにして四部作を投了し、

そして、死地へ赴いたのであった。

 

 

 

 

 

 

登録日時:2016/08/13(01:39)

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このブログへのコメント

1~2件 / 全2件

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    2016/08/13(10:03)

    元祖SHINSHINさん。

    小生は、若い時は、ジョン・ネイサンというユダヤ系アメリカ人の書いた三島由紀夫論に傾倒しました。


     三島は、同性愛の人でした。これは、三島が少年時代師事した詩人の川路柳虹が「あの子は、変態だ」と周囲に漏らしたエピソードにネイサンは、注目しています。

    だいたい性同一性障害は、十代思春期のころ、ハッキリするみたいです。

    ただし村松剛は、三島の同性愛は否定。

    しかし「仮面の告白」は、うえから読んでも、したから読んでも、ゲイのカミング・アウト小説。しかも世界初では、ないでしょうか。画期的。

    世界中のゲイのかたがたに讀まれたはず。ネイサン教授は、ユダヤ人。精神分析学的アプローチでした。           拝

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    2016/08/14(02:31)

    やっぱり、あなたはただの御仁ではない!

     

    >ただし村松剛は、三島の同性愛は否定。

    こんなこと、村松の作を読み込んでいないと、

    断定できないことです。

     

    あ、あなたは、そうとうに文学の専門家だということが、

    このコメントだけで、確定しますた。。

     

    これがカラオケだったら、

    99.9点なのではないでしょうか?

     

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