jojuさんのブログ

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香川元財務次官の壮絶死(官僚は政治家より高潔?)

 香川元財務次官がガンで逝った。


 社会保障のための消費増税に尽力したヒト、ガン転移があるにも関わらず職務にまい進したヒト、高潔で幹部の天下りを批判したヒト、財務官僚には珍しく上から目線でなく分かりやすく説明するヒト、、、、等々、某週刊誌(現代かポスト、、立ち読みなので忘れましたが)には賛美一辺倒の記事が書かれていた。


 しかし、ちょっと待てよ。 これって本当?


 社会保障のために財源が必要と言うならば、なぜ、景気(税収)を抑えまくる金融政策を取り続けたのか? (景気低迷=税収低迷=財政悪化=増税への口実作り、だからではないか?そうでなければこの自爆的な政策は説明がつかないし、その傍証になる統計のトリックも散見されるからである)


 日銀人事には財務省が強い影響力を持ち、金融政策は財務省主導なのに、なぜ何十年もデフレ的な金融政策を取り続けた?(今も!)


 この間の長期景気低迷では、自殺や一家離散も沢山あった。

 特に増税の上に金融引き締めをやった1990年代後半~竹中平蔵氏の不良債権処理までの時期はひどかった(竹中氏の不良債権処理と事後の小泉改革での金融緩和で漸く終息)


 これらの自殺、一家離散での死や不幸と比べ、香川氏の死はそんなに重いものだろうか?

 ガン死は寿命であり、ほとんどの日本人は香川氏同様の死に方をする。 それは特別な不幸ではない。 しかし、意図的不況での自殺は寿命ではない。 半分、殺されたようなものだ。


 それに香川氏は在職中にガンが見つかったのだから、自らは天下りなど出来ず、他人の天下り批判をし放題になるのは当然ではないか? 天下り批判=高潔の証明とは限らないだろう。

 むしろ、そうまでして増税にまい進したところに、香川氏の増税=省益追及への執念を感じる。

 ガンで先がないがゆえに、増税まい進で後輩官僚の心に影響力を残したかったのだと思う(香川氏の子息の就職、将来も財務省総出のバックアップで安泰、前途洋々だろう)。


 死ぬまで国民益逆行で逆噴射し続けたヒト。 そのために多くのヒトを死や不幸に追い込んだヒト、、、それが香川氏への公正な評価だと思う。 


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 自らの省益追及が国民益に逆行していても、心に何の痛痒も感じないヒトが官僚には少なからずいる、、それは断言できる。

 マスコミが作る「官僚は高潔、政治家は不潔」、、というイメージは当たってない(こういうイメージ操作は昔から、高度成長期からあった)


 両者の違いは、官僚は安定的・継続的で組織的な不正により豊かだが(ギブ&テイクを踏み外し納税者負担(税金詐取)になる「利権」は法的に問題ないように制度化される)、ほとんどの政治家はその真逆であり、その不正が官僚側に概ね筒抜けになってる点


 政治家は官僚よりも不正まみれなわけでなく、その不正がマスコミにリークされやすくなってるだけなのである

 で、政治家がそうした不正に手を染めざるを得ないのは、公選法違反等を取り締まる官僚側がスルーし(グレーゾーン化)、不正をしなければ選挙に不利になる状況があるから


 つまり、意図的にか結果的にか分からないが、官僚とマスコミ(報道関係者)は連携して(国民が選んだ)政治家を自分たちの都合良くコントロール出来る状況を作っている、、、そうして、官・報いずれも、政治家と違い、選挙の民意を受けず国民のコントロールは効かない


 だから、官・報による政治家支配や情報操作は、民主主義の形骸化・骨抜きや国民の政治選択の過ちを起こすし、日本は既にそういう状況にあると思う。

官・報の連携は意図的だろう。 なぜなら、TV・新聞は役所の保護規制で高給を謳歌する特権業界だから。 また、両者は記者クラブでのつながりが深いから


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 官・報連携による民主主義の形骸化を抑えるためには、(自ら財を成した)富裕層の政治進出が望まれる

 

 富裕であれば、違反行為のリスクは冒さないし、政策スタッフも自らの資金で賄えるし、(相続などでなく!)自ら財を成したヒトならば才覚も知恵もあるからである

 だから、官僚に支配されないし、自ら優れた政策立案を行える。


 また、金に困ってない富裕層のほうが汚職リスクも小さいし、富裕層同士は商売上の利害対立があるので特定富裕層に偏った政策にもなりにくく、なっても続きにくい


 富裕層中心の政策になる懸念はあるが、それは、そういう政治家ばかりを選ばなければ防げる

 それに、富裕層のビジネスは消費者あってのものなので、一般国民を貧しくする政策は自分の首を絞めることになる。 この点からも富裕層中心の政策は抑えられるだろう。


 富裕層に対してはジェラシーがあり感情的に考えれば拒否だろう。 しかし、理性的に考えれば、富裕層は国民益に即した政治家になる資質が高い

 なぜなら、自ら財を成して富裕層になるには、より良い製品・サービスを提供し続けなければならず、そういう社会貢献を続けなければ富裕層になれないからである。

 感情的には貧しい人=善人、富裕層=悪人と考えたくなるが、階級社会でない現代では、事実は真逆だろう。 善人(もしくは気が回るヒト、働き者なヒト)だったら貧乏人には留まれない。 おのずと豊かになってしまうのである



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