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市場の格差問題

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政治の世界では、構造改革の結果として格差問題が大きく取り上げられ、改革に反対の動きも見られます。ところが株の世界では、ますます格差が広がっているようです。

ITバブルの時は、全体の30%ほどのいわゆるIT関連株が大きく化けましたが、それ以外の70%の株は、ほとんどつれ高した程度でした。そして、バブルが弾けると、値上がりしたIT銘柄と一緒に下落し、地獄を見ることになるのです。

当時、私の持ち株は、90年バブルの時に活躍した資産持ちの中小型株が10銘柄ほどでした。でも、その後の下落で一握りのIT関連は損の穴埋めで処分してしまい、2000年初頭のITバブル時には、ひとつも残っていませんでした。連日、光通信、ソフトバンク、それに聞いたここもないようなカタカナ銘柄が、ストップ高を繰り返す中、私の持ち株はツレ高する程度でほとんど動きません。

始めはいずれ恩恵がめぐってくると信じて我慢していましたが、一向に広がらない相場を前にして、ついに光通信、ソフトバンクが暴落し、流れが変わることを祈るようになってしまいました。願いかなってIT相場は弾けましたが、残念ながら、私の持ち株には日が当たりません。それどころか、安値に向かって突き進み、持ち株の中には倒産するところも出てきました。

このときの気持ちの暗さは、今でもよく覚えています。

今回の相場は、ITバブルよりは幅広く買われているようですが、すべてが値上がりしているわけではありません。相場を牽引する一部の銘柄は、安値から10倍にもなるのですが、残された銘柄はつれ高程度の値上がりです。この格差は、いい物を買い悪いものを売り立てる「ロングアンドショート」取引とあいまって、ますます大きくなってゆくものと思われます。

とり残された銘柄の持ち主は、あのときの私の気持ちと似ているのではないでしょうか。

ITバブルの経験からは、早目の乗換えがいいようですが、ここで大幅に上がった鉄鋼株に乗り換えて、これから利食いができるのでしょうか。

私の場合、結局ITバブルには乗れず、縮小を余儀なくされた株を持ち続け、今回の相場の初期にやっと損切りして、息を吹き返すことができたのです。それでもよく考えてみると、ITバブルの絶頂期に持ち株を処分してIT銘柄に乗り換えて、うまくいったかといえば疑問です。恐らく弾けたバブルの犠牲になって、損の上塗りになったに違いありません。

相場の女神は、すべての人に均等に微笑まないようです。持ち株を乗り換える?それとも流れが変わるまで待つ? ここは思案のしどころです。
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登録日時:2007/09/22(07:08)

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