bobusanさんのブログ

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損切りの功罪

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株を買って期待とおりに動かなかったときにぶつかる問題は、そのまま持つか、買い増すか、投げるか・・・です。言い換えると、買いの場合は難平、売りは損切り、何にもしないことは塩付け、ということになります。

一般的には、損切りがベストであり、難平買いは損の拡大に繋がるため禁止、塩漬けは資金効率を考えると愚策、とされています。私は、決してこの考え方を否定するつもりはありませんが、実際問題としてこの通りにしたことはまれです。このような場合たいていはそのまま持つ、悪い言葉で言えば塩漬けにするという行動を取ります。

というのも、私はデイトレーダーではありませんし、たいていの場合長期投資を考えていますので、機会損失はそう大きな問題ではありません。とはいっても、株は動かなければ利益になりませんので、株の選定とタイミングには最も神経を使います。株の選定とタイミングが間違えなければ、少々下がっただけでは損切りはしません。

とはいっても、難平をかけることにはあまりしません。いくら慎重に選んだ株でも、その後の変化を読んだわけでもありませんし、また流れに乗らない株ならば、場合によっては損切りしなければならないこともあります。と言うわけで、見送り(塩付け)になってしまいます。

損切りについての問題点は、損切りが値動きの激しい株を買うときの免罪符に使われている点です。つまり、どんな株でも、あまり内容について確信がもてなくても、損切りさえやれば安全だと言うように使われていることです。中には、損切りの値段を指定して株を推奨しているアナリストもいます。安易に損切りを続けてゆけば、たちまち財産は底をつきます。

損切りのもう一つの問題点は、損切りをプログラム化している現在の株式投資の手法にもあります。損切りを機械的にやっていると、売り買いが一方的となり、暴落時に思わぬ安値をつけてしまうことです、8月17日の暴落時に逆指値をつけていた人が10円下で値がついたなんていうのはザラだったようです。それでも、「損切りは機械的にやらねば意味がない」という声もあるようですが.

私は、損切りの重要性を否定するつもりはありません。私の投資方法では、買いはすべて信用から入り、利益が出たら売り期日まで持って損になったとき、初めて現引きか損切りかを決断します。買うときには、将来の現引きを考えて買いますので、引かれてもあまり大きな損は出ません。

ところが、すべてがうまく行くとは限りません。

今年は、2月までが好調でしたが、信用で買っていた銘柄の期日が、9月に集中してしまい、損切りした金額で2月までの利益の半分ほど持ってゆかれました。もう少し前に損出しをしていれば、損失も少なかったのではないかと思っています。とはいっても、一度決めた株式手法を簡単に替えるつもりはありませんが・・・。
2件のコメントがあります
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    浪速のジュリーさん
    2007/9/24 09:49
    現引きやった事ありませんが、単純に現金を差し出せば、現物株になるんですか?!
    ナンピン買いは、確かに儲かったためしがありませんね。
    最小単位で買って、下がれば買い足して行き、いつの間にか
    株だらけになってしまって、損切りを余儀なくされますが
    ここでの10%以上のマイナスは売ろうにも損失が大きすぎて売れません。
    特に、新興市場での株価下落はエンドレスですよ、70%以上下がるのも当たり前の様な、ガラクタ市場ですね。
    新興市場で殆ど負けてますよ。
    今度、売りは新興市場でやってみようかな??
    10銘柄買えば上がるのは一銘柄がいいとこじゃないかな。
    でも、カタカナの訳の判らない株手を出したくないですね。
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    育成計画さん
    2007/9/24 10:48
    私も、損切りやナンピンについては「ケースバイケース」と思っています。
    なので、前提なしに機械的に「○○が正しい、そうするべきだ」という主張には疑問を感じます。

    含み損は、想定内なのか想定外なのか。
    値動きの「材料」は何か。
    ストレスに感じない含み損の額(or 率)はどれぐらいか。
    含み損解消までどれぐらいの期間を設定しているのか。
    今はポートフォリオのリバランスを行うタイミングかどうか。
    今のポジション(自分のポートフォリオ)は、
    相場環境にマッチしているか。
    買い増しや損切りした後の、
    自分のポートフォリオのバランスはどうか。

    こういう「自分のスタイルの検証」を行うのが面倒なので、
    機械的な売買ルールを作るのでしょうけど、
    そのルールの善し悪しを判断して、
    相場環境の変化にあわせて修正するのも自分なのですから、
    普段から思考するしかないのだと思います。
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