bobusanさんのブログ

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半値八掛け二割引き

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高値で買った株の底値を計る目安として半値八掛け二割引きというのがあります。計算上では、高値から32%まで下がれば、底値に届いたと見て買ってよいのでしょうか。

でも待ってください。新興市場には、高値から10分の1になった銘柄がざらにあります。これらの株の所有者には、高値から相当に安くなったから、あるいはバリュエーションで買えるようになったからという理由で買った人が多いのではないかと思います。一度バブルのような値段を付けた株は、半値八掛け二割引きになったからと言って飛びついてはいけません。これらの株はとことんまで売られます。

私の34年の株人生を振り返ると、持ち株の時価評価が半分以下になったことが3回あります。90年バブルが弾けたときは3年間で3分の1に、そして退職金を全額つぎ込んで立て直しを図った90年代後半から2000年までに再び3分の1に。その結果、時価評価がバブル時の10分の1にまで落ち込み、その状態が3年ほど続きました。

このときは、本当にブルーテント暮らしを考えました。信用の売りもやってみましたが、小心者の私には、ちょっと値上がりすると怖くなり大きな利は取れません。

私の場合、儲けたのがボロ株の待ち伏せ買いで、損をしたのもボロ株の下落によるものということだったのですが、もう少し詳しく見ると、
(1)大相場の末期に買ったボロ株で大もうけをした感覚が抜けられず、一旦売った株を下降時期に買い増しして持ち続けたこと。
(2)ボロ株を信用買いして損を拡大して行ったこと。
(3)損切りができず長期間塩漬けにしていたこと。
(4)相場の大勢感がつかめなかったこと。
などがあげられます。

ボロ株というのは、景気の上昇期には大きく収益を増やしますが、下降期には赤字になるといういわゆる市況関連株のことです。好況期には一流株、不況になるとボロになると言う厄介な株で、私の場合、結果的には高値から10分の1のボロ株になってしまいましたが、購入時にはダイヤモンドのように光輝いていたことも事実です。

2003年ようやくボロ株を処分し、優良株に乗り換える決心がつきました。これで、立ち直りのきっかけが掴めるようになりました。

さて、本題の半値八掛け二割引きに戻ります。
私は、高値から半値八掛け二割引きになった株は買いません。それどころか、高値から半値になった株も買わないようにしています。というのも、そもそも高値から半値になった株というのは、高値が異常だった株が多く、半値を付ける過程で、その異常値が修正されているわけです。半値になって、PER、配当利回りで買えるようになっても、この時点では、収益の将来に問題が出てきたり、高値つかみの処分玉で、更に下値をつけるようになります。もしこの時点で買ってしまうと、これからの下げが本当に応えます。ともかく、いやになるほど売られて、初めて上昇相場になります。

現在の新興市場株、大手の銀行株などが、これほど売られているのは、これらの株がすでにバブルになっていたと見ることもできます。バブルを付けた株はとことんまで売られます。私の持ち株の時価評価が3年間で3分の1になったのも、この半分になった株を買ったのが原因です。

もっとも、ボロ株になってしまったこの種の株でも、倒産しない限りまた大きく芽を吹くことだってないとは言えません。でもそれには、最低でも5年は掛かります。
2件のコメントがあります
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    浪速のジュリーさん
    2007/9/21 08:10
    苦労されてますね。しかし経験が将来的にはプラスになりそうですね。
    今後アドバイスしてもらえると嬉しいですが?
    最低5年も待ってられないですよ。
    上昇相場は終わりに近ずいたと見ていいのかな?!
    全ての銘柄で下がり基調になってきましたよ。
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    bobusanさん
    2007/9/21 08:25
    さっそくのコメント有難うございます。

    確かにおっしゃる通り多くの銘柄で下がり基調になっています。ただ、私は相場はまだ登り基調にあると見ています。したがって、今の外人さんが作っている下げ相場が終われば、また上昇相場になるのではと・・・。

    ただ、相場はすべて後講釈、あまり確信はありません。私の相場観については、また後で書くつもりですのでその時はよろしく。
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