COTOSSAさんのブログ
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受注ソフトウエア 工事進行基準
今日の日経朝刊@16面。
これねー!
◆ソフト開発会社
「工事進行基準」巡り混乱
受注ソフトは開発中に仕様変更などが多いため、進行基準の適用が難しい。なので、工事進行基準ではなくて、工事完成基準で経理処理をしている所も多い。
でも、新会計基準では工事進行基準の採用が原則。例外は売上高や原価を信頼性を持って見積もれない場合などの適用条件を満たさない場合など。
まぁ詳細は自分で会計基準を見る方が良いでしょう・・・
各社の状況が書かれているのでメモ代わりに。。
◆日立情報システムズ
全件適用は現実的ではない。
どこで線引きをして絞り込むか監査法人と調整中
◆日本システムウエア
数字の信頼性が全てなので、契約時に受注額やコスト総額の見積もりが明確でない場合は適用しない。
◆オービック
非適用の方向で監査法人と調整中。
受注内容は打合せや開発が進むにつれ変化していくため、適用しない方がより正確な収益計上になる。
◆ネットワンシステムズ
適用しない方針
しかし、記事の最後の方に、「進行基準を適用しない会社には開発を依頼しない顧客が出る可能性がある」、とかいうコメントが載っているけれど、本当にそうなんだろうか?
開発委託先の会社の会計方針とかまで気にして受発注するのかなー?
それよりも基本的にはその依頼するソフトをどれだけの期間で、どれだけのコストで、どのレベルの品質が保たれて開発可能な会社なのか、っていう方で選ぶはずで、○○社は採用している会計基準が工事完成基準なので、お願いするのはやめよう。とか言うのだろうか・・・・(謎)
ちょっとそのコメントには違和感がかなり個人的にはあった。
そして参考にソフトウエア会計の関連基準を書いておこう。
なんかこのあたり、春にめちゃくちゃ読んだ・・・
【参考会計基準】
◆ソフトウエア取引の収益の会計処理に関する実務上の取扱い
◆研究開発費及びソフトウエアの会計処理に関する実務指針
(企業会計基準委員会)
◆研究開発費及びソフトウエアの会計処理に関するQ&A
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こんにちは!
>一企業の経理部門でソフトウェア会計を担当していたので、じっくり読ませていただきました。
それはそれは、、、お疲れ様です。。。(><)
会計士さんとのご対応などもかなり大変かと存じます。。。
ソフトウエア会計って本当に特殊ですよね。
>開発委託先の会社の会計方針まで気にするかという点、このコメントはCOTOSSAさんと同感です。
良かったです、皆さん同じイメージを持っていて下さる人がいて。
でも、相手先の会計基準が、、、とかいうのが選定の考慮要素になることってやっぱり現実的にはあまりにないのではないかと感じますよね。
>ソフトウェア会計って、人件費を固定資産にするっていう部分が強いのと、成果物が無形ってことがあるので、実は曖昧な部分が多いんです。
そうそう、そうなんですよね。
ここまでの作業時間は売上原価として認識すべきだけど、ここからここまでの作業時間は無形固定資産、ソフトウエアとして認識して、資産計上し、その後はソフトウエアとして減価償却していく。という点の大きな違い。
これはソフトウエアがメインの企業にとっては、財務諸表作成時に大きな違いがありますよね。
しかも判断の一つ一つがかなり大きなインパクトを。
>ゼネコンがビルを建てるのとは勝手が違う部分がかなりあるといいますか・・・。
そうですね。建築業においてはこの工事進行基準は一般的に分かりやすい概念だと思いますけど、ソフトウエアにも該当するのか、、というとちょっと微妙。
その為にソフトウエア会計に関しては別の基準が多いし、別で考えないといけなくなってますよね。。
ああ、面倒。。。
>(実際、これを担当していたときが一番ストレスが大きかった気がします)
本当にお疲れ様でした・・・
色々な書籍にもどういったものが資産化する時は必要、といったような証憑についても書かれていたりしますが、なかなか難しいなと思います。
全体からするとソフトウエアってひとつだけの項目なのに、数字を確定させるのは本当にしんどいですよね。。。
お疲れ様です(><)
一企業の経理部門でソフトウェア会計を担当していたので、じっくり読ませていただきました。
開発委託先の会社の会計方針まで気にするかという点、このコメントはCOTOSSAさんと同感です。
ソフトウェアの発注先を考えるときに、会計方針の、それも工事完成基準か工事進行基準かという細かい点に目を向ける人って・・・。
ソフトウェア会計って、人件費を固定資産にするっていう部分が強いのと、成果物が無形ってことがあるので、実は曖昧な部分が多いんです。
ゼネコンがビルを建てるのとは勝手が違う部分がかなりあるといいますか・・・。
書籍などに書いてある教科書的な文言も、実務に当てはめるのが難しいので、経理マンとしても非常に頭が痛い問題です。
(実際、これを担当していたときが一番ストレスが大きかった気がします)