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サンワテクノスのニュース
■業績の動向
2. 部門別・業界別、地域別動向の詳細
サンワテクノス<8137>は売上高について、取扱商品別に電機・電子・機械の3部門に分けて内訳を開示しているほか、地域別セグメント情報として売上高及び営業利益、また、参考情報として業界別売上構成比と増減動向について開示している。
(1) 部門別売上高の動向
電機部門の主な商材は、サーボモーターやモーションコントローラ、プログラマブルコントローラ、インバータ、パワーコンディショナなどが挙げられる。売上高は産業機械業界向けの販売が日本、アジアで減少し、前期比14.0%減の21,137百万円となった。
電子部門の主な商材は、コンデンサやコネクタ、リレー、スイッチなどの一般電子部品のほか、ファンモーターやステッピングモーター、LED、電源装置、ヒートシンクなど多岐にわたっている。売上高は、自動車(車載)業界向けの販売が日本で伸長したものの、アミューズメント業界向けが日本で減少したほか、産業機械業界向けがアジア、欧米で減少し、前期比2.7%減の106,400百万円となった。
機械部門の主な商材は安川電機<6506>のロボットのほか搬送装置や減速機などが挙げられる。売上高は、FPD関連業界向け搬送装置の販売が日本で増加したものの、産業機械業界向け設備機器の販売が日本で減少し、前期比9.3%減の10,404百万円となった。
(2) 業界別売上構成比と売上増減動向
業界別売上構成比の上位を見ると、主力のFA・産業機器業界向けは前期の40.4%から34.2%に低下した。売上構成比から売上高を試算すると前期比で約20%減になったと推計される。国内やアジアを中心に設備投資が全般的に冷え込み、同社もその影響を受けた格好だ。なお、その他のなかにも間接的にFA・産業機器業界向けに販売されるものがあり、これらを含めた同業界向けの売上構成比は40%台になっている。
次に売上構成比の大きい自動車(車載)業界向けは前期の18.4%から22.4%に上昇し、増収率も約16%となった。同社が取り扱う電子部品は、主に自動ブレーキや衝突防止装置などいわゆるADAS(先進運転支援システム)向けが中心と見られ、ADASの車載搭載率の上昇が高成長の要因となっている。ただ、売上総利益率が低いため、売上構成比の上昇は利益率の低下要因となっている。
半導体・液晶ディスプレイ業界向けに関しては、前期の9.1%から9.5%とほぼ同水準で推移し、売上高も横ばいとなった。期の前半は低調だったが、後半から大手半導体メーカーで投資を再開する動きが出始め下期に挽回した格好だ。
(3) 地域別売上高・利益動向
日本の売上高は前期比4.9%減の110,335百万円、営業利益は同33.7%減の1,285百万円となった。自動車(車載)業界向けの電子部品やFPD関連業界向けの搬送装置の販売が増加したものの、産業機械業界向けの電機品及び設備機器、アミューズメント業界向けの電子部品の販売が減少し、減収減益となった。営業利益率も減収要因に加えて売上構成比の変化により、前期の1.7%から1.2%に低下した。
アジアの売上高は前期比7.4%減の34,454百万円、営業利益は同51.0%減の592百万円となった。産業機械業界向け電機品及び電子部品の販売減少が減収減益要因となった。アジア地域の売上高の7割強を占める中国の景気減速と設備投資の冷え込みが響いた。
欧米の売上高は前期比20.9%減の6,398百万円となり、営業損失84百万円(前期は営業利益254百万円)を計上した。産業機械業界向け電子部品の販売及び有機EL業界向け電機品の販売が減少した。米国、欧州ともに落ち込んだが、売上高の減少率では欧州向けが5割以上の減少と大きく落ち込んだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<EY>
2. 部門別・業界別、地域別動向の詳細
サンワテクノス<8137>は売上高について、取扱商品別に電機・電子・機械の3部門に分けて内訳を開示しているほか、地域別セグメント情報として売上高及び営業利益、また、参考情報として業界別売上構成比と増減動向について開示している。
(1) 部門別売上高の動向
電機部門の主な商材は、サーボモーターやモーションコントローラ、プログラマブルコントローラ、インバータ、パワーコンディショナなどが挙げられる。売上高は産業機械業界向けの販売が日本、アジアで減少し、前期比14.0%減の21,137百万円となった。
電子部門の主な商材は、コンデンサやコネクタ、リレー、スイッチなどの一般電子部品のほか、ファンモーターやステッピングモーター、LED、電源装置、ヒートシンクなど多岐にわたっている。売上高は、自動車(車載)業界向けの販売が日本で伸長したものの、アミューズメント業界向けが日本で減少したほか、産業機械業界向けがアジア、欧米で減少し、前期比2.7%減の106,400百万円となった。
機械部門の主な商材は安川電機<6506>のロボットのほか搬送装置や減速機などが挙げられる。売上高は、FPD関連業界向け搬送装置の販売が日本で増加したものの、産業機械業界向け設備機器の販売が日本で減少し、前期比9.3%減の10,404百万円となった。
(2) 業界別売上構成比と売上増減動向
業界別売上構成比の上位を見ると、主力のFA・産業機器業界向けは前期の40.4%から34.2%に低下した。売上構成比から売上高を試算すると前期比で約20%減になったと推計される。国内やアジアを中心に設備投資が全般的に冷え込み、同社もその影響を受けた格好だ。なお、その他のなかにも間接的にFA・産業機器業界向けに販売されるものがあり、これらを含めた同業界向けの売上構成比は40%台になっている。
次に売上構成比の大きい自動車(車載)業界向けは前期の18.4%から22.4%に上昇し、増収率も約16%となった。同社が取り扱う電子部品は、主に自動ブレーキや衝突防止装置などいわゆるADAS(先進運転支援システム)向けが中心と見られ、ADASの車載搭載率の上昇が高成長の要因となっている。ただ、売上総利益率が低いため、売上構成比の上昇は利益率の低下要因となっている。
半導体・液晶ディスプレイ業界向けに関しては、前期の9.1%から9.5%とほぼ同水準で推移し、売上高も横ばいとなった。期の前半は低調だったが、後半から大手半導体メーカーで投資を再開する動きが出始め下期に挽回した格好だ。
(3) 地域別売上高・利益動向
日本の売上高は前期比4.9%減の110,335百万円、営業利益は同33.7%減の1,285百万円となった。自動車(車載)業界向けの電子部品やFPD関連業界向けの搬送装置の販売が増加したものの、産業機械業界向けの電機品及び設備機器、アミューズメント業界向けの電子部品の販売が減少し、減収減益となった。営業利益率も減収要因に加えて売上構成比の変化により、前期の1.7%から1.2%に低下した。
アジアの売上高は前期比7.4%減の34,454百万円、営業利益は同51.0%減の592百万円となった。産業機械業界向け電機品及び電子部品の販売減少が減収減益要因となった。アジア地域の売上高の7割強を占める中国の景気減速と設備投資の冷え込みが響いた。
欧米の売上高は前期比20.9%減の6,398百万円となり、営業損失84百万円(前期は営業利益254百万円)を計上した。産業機械業界向け電子部品の販売及び有機EL業界向け電機品の販売が減少した。米国、欧州ともに落ち込んだが、売上高の減少率では欧州向けが5割以上の減少と大きく落ち込んだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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