アオイ電子、今期経常を86％上方修正

　アオイ電子 <6832> [東証２] が1月29日後場(13:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比60.7％減の11.1億円に大きく落ち込んだ。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の7億円→13億円(前期は34.1億円)に85.7％上方修正し、減益率が79.5％減→62.0％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の0.4億円→6.4億円(前年同期は16億円)に16倍増額し、減益率が97.4％減→60.1％減に縮小する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比55.4％減の4.5億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の8.4％→5.0％に大幅悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2021年３月期の売上高は、世界的な新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の停滞など不安定要素があるものの、中国経済の回復やサプライチェーンの混乱を懸念した顧客の在庫積み増しに加え、５Ｇ通信対応端末の増産などにより40,000百万円（前回予想比2,000百万円増）となる見込みであります。利益面においては、自動化による生産性向上や工場稼働体制の変更による経費削減等により、営業利益は1,330百万円（前回予想比630百万円増）、経常利益は1,300百万円（前回予想比600百万円増）、親会社株主に帰属する当期純利益は850百万円（前回予想比350百万円増）と前回予想を上回る見込みであります。（注）本資料に記載されている業績予想数値につきましては、本資料の発表日現在において当社が入手している情報に基づいて算定しておりますが、実際の業績は、今後様々な要因により大きく異なる可能性があります。