コスモス、今期経常を2.2倍上方修正、配当も35円増額

　東京コスモス電機 <6772> [東証Ｓ] が11月10日後場(14:45)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比1.0％減の8.4億円となった。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の5億円→11億円(前期は15.1億円)に2.2倍上方修正し、減益率が67.1％減→27.6％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比62.0％減の2.5億円に大きく落ち込む計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の60円→95円(前期は60円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比12.8％減の3.7億円に減ったが、売上営業利益率は前年同期の11.1％→11.5％に上昇した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2023年5月12日時点で公表しました「2024年３月期　通期連結業績予想」につきまして、当社グループの決算業務が進行したことから、本日、業績予想の修正を実施いたします。【1】売上高の上方修正理由　当社グループの売上高は、業績予想の作成時に想定していた為替レートより大幅に円安に変動したこと、車載事業の売上高が増加したことなどにより、売上高が増加いたしました。【2】利益の改善理由　業績予想の作成時に想定していた製品ミックスが変動して車載事業の売上高比率が増加したこと、さらに高利益率の製品に売上がシフトしたこと、一部生産子会社の稼働率が上昇する損益の改善に加え、大幅な円安方向への為替変動により、利益額が増加いたしました。 (注)上記の予想は、現在入手可能な情報に基づき当社の経営者が合理的と判断したものです。 実際の業績は、本資料の予想とは異なることがありうることを予めご理解ください。

　　当社グループは、収益状況及び内部留保など総合的に勘案し、安定的に配当を行うことを方針としております。以上の方針に基づき通期連結業績予想を踏まえ、株主の皆様への利益還元として35 円増配の1 株当たり95 円とする予定です。