１０日の株式相場見通し＝米株式の上昇幅縮小と円高進行を嫌気して売り先行

　１０日の東京株式市場は、前日の米株式市場で、一時前週末比４００ドルを超える上昇幅となっていたＮＹダウ平均株価が、引けに掛けて上昇幅を大きく縮小した地合いの悪さや、外国為替市場での円高・ドル安進行を嫌気して売り先行のスタートとなりそうだ。１０日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１０６円７０銭台での推移となっている。

　９日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前週末比４６．３４ドル高の２万３９７９．１０ドルと反発した。ＩＴ関連などハイテク株を中心に上昇。前週末６日にＮＹダウが大幅安となった反動で、この日は見直し買いが流入し、一時４００ドルを超す上昇となったが、引けにかけ上昇幅は縮小した。アップル、アルファベット（グーグル）、フェイスブックが値を上げ、アマゾン・ドット・コムが買われた。キャタピラーやアプライド・マテリアルズも高い。半面、ボーイング、マクドナルドが安い。ナスダック総合株価指数は、前週末比３５．２３３ポイント高の６９５０．３４４と反発した。

　日程面では、人材紹介事業、メンタルヘルスケア事業を手掛けるヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス<6575.T>が東証マザーズ市場に新規上場する。このほかに、海外では、米フェイスブックのザッカーバーグＣＥＯが米議会で証言（１０～１１日）、習近平中国国家主席がボアオ・アジア・フォーラムで講演、米３月の生産者物価指数・生産者売上高が焦点になる。（冨田康夫）

出所：minkabuPRESS