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三和HD Research Memo(11):市場開拓余地や、ビジネスモデル拡大ポテンシャルが大きいサービス分野

配信元:フィスコ
投稿:2019/07/01 15:51
■中期長期の成長戦略と進捗状況

3. サービス分野の強化とビジネスモデルの拡大
現場での取付工事や検査、保守・メンテナンスなどを扱うサービス事業は、そこからの直接的な収益に加えて設備更新需要(補修、改修を含む)や周辺製品需要などの形でのビジネスチャンスの拡大、新規顧客開拓、新規ビジネスモデルの創出などへと発展するポテンシャルを有している。それゆえ三和ホールディングス<5929>は、国内市場はもちろん、米国・欧州を加えた世界3極でサービス事業の拡大を目指しており、第三次中期経営計画においても、成長事業として明確に位置付けている。

国内については、そもそも現場取付や納品後の保守メンテナンスを含む“一貫サービス”を提供している。それに加えて、上述の防火設備の年1回の検査報告義務化が大きな契機となり、サービス事業の収益機会は今後大きく成長すると期待されている(防火設備の検査報告義務化の詳細は2018年6月26日付レポート参照)。防火設備の定期検査については2019年6月から完全施行となるため2020年3月期は初年度に当たる。今期の収益動向は今後展開を占ううえでの試金石となるだけに事業の進捗が大いに注目される。

一方欧米については、会社概要の項で述べたように、国内市場とそもそもの販売方式が異なるため、サービス分野の事業化・収益化のハードルが高くなっている。これについて同社では、北米事業ではCreative Door Service(CDS)の事業(住宅・商業用ドアの直販、及び施工・メンテナンスサービス)の拡大や、フィールドサービスシステムの導入などでサービス事業の収益拡大を図る方針だ。

欧州においては、米国同様フィールドサービスシステムを導入するほか、メンテナンスの頻度やニーズが高い産業用ドア事業を中心にサービス事業の拡大を図る方針だ。

以上のような各地域の施策を通じ、連結ベース(日米欧3地域合計。アジアは除く)のサービス事業の売上高を、2019年3月期実績の490億円から2021年3月期には550億円へと引き上げる計画だ。


収益規模の成長に伴い4社を新規連結。グループ各社の一体運営強化などで成長加速を目指す
4. 中国・アジア事業の基盤拡充
これまで中国・アジアの収益は、重要性の原則に基づき持分法による取り込みとしてきたが、規模拡大に伴い2020年3月期からは一部の現地法人について連結子会社として連結決算に反映させることに切り替えた。

中国では中国事業として区分し、上海宝産三和、安和金属工業(台湾)、三和香港及びNF上海の4社で事業を展開している。基本的には国・地域別の業務分担だが、上海をベースとする華東地区については上海宝産三和とNF上海とが、商材別に事業を展開している。中国事業としての連結数値は、2020年度(2021年3月期)の3社合計で売上高56億円、営業利益3億円を計画している。

中国以外のアジアではアジア事業として区分し、ビナサンワ(ベトナム)、サンワマス(インドネシア)、サンメタル(タイ)及びドンバンNF(韓国)の4社で事業を展開している。国・地域別の業務分担体制となっており、各社がそれぞれの地域で生産販売を行っている。アジア事業としての連結数値は、2020年度において売上高17億円、営業利益0.4億円を計画している。

中国・アジア事業の第三次中期経営計画での取り組みは、『グループ各社の一体運営強化及び連結対象事業の拡大』とされている。具体的には、上海がある華東地区で上海宝産三和とNF上海とが一体運営を強化し、ドア事業及び物流施設向け事業の強化を図ることや、華南地区を対象に三和香港と上海宝産三和で協業を拡大することなどを計画している。また生産能力に関しては台湾、ベトナム、インドネシアで能力増強を計画している。これらを通じて前述の業績計画の達成を目指す方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)

<SF>
配信元: フィスコ
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