2025年10月31日15時32分
東証スタンダード（大引け）＝売り買い拮抗、メディシノバ、シリウスＶがS高

　31日大引けの東証スタンダード市場は値上がり銘柄数700、値下がり銘柄数720と、売り買いが拮抗した。

　個別ではメディシノバ・インク<4875>、シリウスビジョン<6276>がストップ高。

協和日成<1981>は一時ストップ高と値を飛ばした。

ホクリヨウ<1384>、インターライフホールディングス<1418>、オーテック<1736>、ソネック<1768>、守谷商会<1798>など44銘柄は年初来高値を更新。

ＰＥＧＡＳＵＳ<6262>、ぷらっとホーム<6836>、トレードワークス<3997>、萬世電機<7565>、ウインテスト<6721>は値上がり率上位に買われた。

　一方、アウンコンサルティング<2459>、カワタ<6292>がストップ安。

大井電気<6822>は一時ストップ安と急落した。

福留ハム<2291>、タウンニュース社<2481>、マーチャント・バンカーズ<3121>、ＵＮＩＣＯＮホールディングス<407A>、田谷<4679>など10銘柄は年初来安値を更新。

三晃金属工業<1972>、明海グループ<9115>、Ｈａｍｅｅ<3134>、東洋テック<9686>、アオイ電子<6832>は値下がり率上位に売られた。

株探ニュース
https://kabutan.jp/stock/news?code=0000&b=n202510310924

にありますが、メディシノバ【4875】は、ケミプロ化成【4960】と類似する特有の特徴がみられるような気がします。

両社とも収益改善がないにもかかわらず、「今回の論文はアメリカ心臓学会系ジャーナル（＝世界的評価が高い分野）米国製薬（ギリアド、イーライリリー、ノバルティスなど）は脂質・NASH領域に超注目中」といった話題性だけで株価が急騰する局面が目立つような印象を持ちます。

時価総額が低く、流動性も限られるため、少数の資金で株価が大きく上下するという小型株特有のリスクが顕著ではないでしょうか？

掲示板やSNSで煽り投稿・熱狂的なコメントが短期間に大量に寄せられる、個人を巻き込むマネーゲーム化が進んでいる点も一致しているようにも思えます。

「業績実態より株価上昇が先行」「テーマ人気による投資資金の集中」「急騰後の急落リスク」など、典型的なパターンが両銘柄で繰り返されていませんでしたか？

ケミプロ化成【4960】も「一部大口投資家のがんぐとなった」「教科書的な値動きの否定」「今後の調整懸念」など、個人投資家への注意喚起が過去頻繁になされていました。

このため、メディシノバ【4875】もLINK【4446】、アウン、ケミプロ化成【4960】と同様の性格を持つべき状況に類似しているような印象も受けており、実態以上の資金が流入しているように感じます。

両銘柄ともアウンのように、高値掴みとおおぐちさん抜けるとき特有の急落のリスクが高い点に最大限注意を払うべきではないでしょうか？

SNSや掲示板でも「どうせ全戻しになる」「IRで一時的に株価が吹き上がっても繰り返し元に戻る」「出来高急増や上昇の背景が乏しい」などの声が多く見られ、

シリウスビジョン【6276】やのアウンコンサル、LINK【4446】、ケミプロ化成【4960】と酷似していませんか？

これらの銘柄は、実体業績や本質的な進捗よりも一時的なテーマ性や材料、ネットでの煽りなどによって短期的に株価が急騰・乱高下し、多くの個人投資家が値動きの波に巻き込まれ、個人投資家を翻弄してきました。

急騰場面の後は高確率で急落し高値掴みの被害が多発するパターンです。

メディシノバ【4875】も同様に、「材料出尽くしで全モ」「熱狂的な雰囲気で買い煽り・短期筋の大量売買が中心」「実需より投機マネー主体」という点で完全に一致しているような印象を受けます。

過去のアウンコンサル、LINK【4446】やケミプロ化成【4960】で多発した“高値掴み→全戻し”の展開を強く警戒し、メディシノバ【4875】の短期急騰には決して安易に乗じないよう警告させて頂きたいような気もします。

こうした銘柄特有の極端な値動きとリスクを十分意識し、冷静な投資判断が求められるのではないでしょうきか？