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信越化学工業のニュース
*10:00JST 個人ブロガー【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人ブロガー三竿郁夫氏(ブログ「IA工房」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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【2026年 光エネルギーの新展開 - 太陽光発電から光触媒活用+人工光合成システムへ】
再生エネルギーの実用化がここ数年急速に進み、DX/AIの進化も相まってその需要はどんどん拡大している。近年、再生エネルギーのなかでも太陽光を活用する大規模ソーラーパネルが世界各国でその中核になりつつあるが、次世代のペロブスカイトの技術とその実用化にも注目が集まっている。
さらなる将来、太陽光の活用は、太陽光発電(電気エネルギー変換)にとどまらない。1967年日本人により発見された光触媒の研究がさらに進んできて、太陽光から化学エネルギーへの変換の市場(光触媒の活用や人工光合成の社会実装)が動きだしている。光触媒と人工光合成の市場の視点から最先端をいく企業を取り上げてみる。
< 光触媒と人工光合成関連の企業動向について >
1.光触媒の素材/塗料/コーティング技術の視点
光触媒反応をおこさせる主原料は、酸化チタンだが、酸化チタンは、プラスチック、紙、化粧品等いろいろな用途で使われ、市場は緩やかに成長している。
・石原産業 <4028> : 光触媒の主原料となる酸化チタンの国内大手で、光触媒酸化チタンについても多様なラインアップを有している。
・信越化学工業 <4063> : 光触媒コーティング剤の主要プレーヤーの一つで抗菌用、セルフクリーニング用の「Tersus」シリーズのコーティング液を販売している。
2.光触媒の家庭用・建築用市場の視点
外壁に使う光触媒塗料は、セルフクリーニング効果(汚れ分解)、防臭効果、抗菌・防カビ効果があり、市場の堅調な成長が期待されている。
・エスケー化研<4628>は、建築用塗料の最大手で、光触媒塗料で高いシェアを持っている。光触媒塗料の弱点である“塗り替えの無づかしさ”を克服した商品を今年5月に発表した。
・ TOTO<5332>は、一時「ハイドロテクト」という光触媒コーティングを開発し、市場に出したが、2017に外壁用塗料から撤退した。その技術は、ハイドロテクトタイルに応用され一条工務店(未上場)等のハウスメーカーで採用され商品化されている。
・アサヒペン <4623>や日本特殊塗料 <4619>も家庭用塗料大手で、光触媒コーティングや光触媒塗料などの機能性塗料を展開しています。
3.人工光合成からの化学原料等の生成物の視点
人工光合成では、太陽光と水、二酸化炭素を用いて、水素や一酸化炭素、ギ酸、さらにはメタノール、オレフィンなどの多様な有機化合物を生成する。燃料、化成品、素材、医薬品などの幅広い分野で利用される生成物が生み出される。
・富士フイルムHD <4901> 富士フイルム和光純薬では、酸素生成光触媒と水素生成光触媒の2段階のZスキーム型光触媒を独自に開発している。
・三菱ケミカルグループ <4188>: 人工光合成の化学原料製造技術「水分解用光触媒固定化物、水素及び/又は酸素の製造方法」に関する研究で先行し、重要な特許を有している。また、東京大学や信州大学とともにNEDOの実証実験に参加している。
・三菱電機 <6503>: 窒化炭素を用いた光触媒でCO2からギ酸を生成する技術開発を行っている。
7月に東京科学大学と可視光を利用する光触媒パネルで CO2 からギ酸を生成する人工光合成技術を確立したことを発表した。
・トヨタ自動車 <7203> : グループ全体で人工光合成の研究に取り組んでいる。2021年、「太陽光と水、CO2を使って有用な物質を作り出す人工光合成の技術で、エネルギー変換効率10.5%を達成した。」と発表した。
・積水化学工業 <4204>: ペロブスカイト太陽電池では、世界で10%以上のシェアを有しているが、人工光合成の実現に向けた高機能材料の開発にも力を入れている。
環境省は、2025年に人工光合成の社会実装ロードマップを発表した。そのロードマップでは、2040年には、人工光合成によって生産された化学品を用いた最終製品量産化を実現することを目指している。
15年後を見据えながら、2026年は、上記のような光触媒と人工光合成の社会実装に関連した企業の動向に注目していきたい。
執筆者名:三竿郁夫 IA工房代表
ブログ名:「IA工房」
参照:
人工光合成の社会実装ロードマップ (環境省)
表面科学「人工光合成の展望」 (井上晴夫)
「光触媒実験方」(著者:藤嶋昭)
各社のホームぺージ、報道記事等
<HM>
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【2026年 光エネルギーの新展開 - 太陽光発電から光触媒活用+人工光合成システムへ】
再生エネルギーの実用化がここ数年急速に進み、DX/AIの進化も相まってその需要はどんどん拡大している。近年、再生エネルギーのなかでも太陽光を活用する大規模ソーラーパネルが世界各国でその中核になりつつあるが、次世代のペロブスカイトの技術とその実用化にも注目が集まっている。
さらなる将来、太陽光の活用は、太陽光発電(電気エネルギー変換)にとどまらない。1967年日本人により発見された光触媒の研究がさらに進んできて、太陽光から化学エネルギーへの変換の市場(光触媒の活用や人工光合成の社会実装)が動きだしている。光触媒と人工光合成の市場の視点から最先端をいく企業を取り上げてみる。
< 光触媒と人工光合成関連の企業動向について >
1.光触媒の素材/塗料/コーティング技術の視点
光触媒反応をおこさせる主原料は、酸化チタンだが、酸化チタンは、プラスチック、紙、化粧品等いろいろな用途で使われ、市場は緩やかに成長している。
・石原産業 <4028> : 光触媒の主原料となる酸化チタンの国内大手で、光触媒酸化チタンについても多様なラインアップを有している。
・信越化学工業 <4063> : 光触媒コーティング剤の主要プレーヤーの一つで抗菌用、セルフクリーニング用の「Tersus」シリーズのコーティング液を販売している。
2.光触媒の家庭用・建築用市場の視点
外壁に使う光触媒塗料は、セルフクリーニング効果(汚れ分解)、防臭効果、抗菌・防カビ効果があり、市場の堅調な成長が期待されている。
・エスケー化研<4628>は、建築用塗料の最大手で、光触媒塗料で高いシェアを持っている。光触媒塗料の弱点である“塗り替えの無づかしさ”を克服した商品を今年5月に発表した。
・ TOTO<5332>は、一時「ハイドロテクト」という光触媒コーティングを開発し、市場に出したが、2017に外壁用塗料から撤退した。その技術は、ハイドロテクトタイルに応用され一条工務店(未上場)等のハウスメーカーで採用され商品化されている。
・アサヒペン <4623>や日本特殊塗料 <4619>も家庭用塗料大手で、光触媒コーティングや光触媒塗料などの機能性塗料を展開しています。
3.人工光合成からの化学原料等の生成物の視点
人工光合成では、太陽光と水、二酸化炭素を用いて、水素や一酸化炭素、ギ酸、さらにはメタノール、オレフィンなどの多様な有機化合物を生成する。燃料、化成品、素材、医薬品などの幅広い分野で利用される生成物が生み出される。
・富士フイルムHD <4901> 富士フイルム和光純薬では、酸素生成光触媒と水素生成光触媒の2段階のZスキーム型光触媒を独自に開発している。
・三菱ケミカルグループ <4188>: 人工光合成の化学原料製造技術「水分解用光触媒固定化物、水素及び/又は酸素の製造方法」に関する研究で先行し、重要な特許を有している。また、東京大学や信州大学とともにNEDOの実証実験に参加している。
・三菱電機 <6503>: 窒化炭素を用いた光触媒でCO2からギ酸を生成する技術開発を行っている。
7月に東京科学大学と可視光を利用する光触媒パネルで CO2 からギ酸を生成する人工光合成技術を確立したことを発表した。
・トヨタ自動車 <7203> : グループ全体で人工光合成の研究に取り組んでいる。2021年、「太陽光と水、CO2を使って有用な物質を作り出す人工光合成の技術で、エネルギー変換効率10.5%を達成した。」と発表した。
・積水化学工業 <4204>: ペロブスカイト太陽電池では、世界で10%以上のシェアを有しているが、人工光合成の実現に向けた高機能材料の開発にも力を入れている。
環境省は、2025年に人工光合成の社会実装ロードマップを発表した。そのロードマップでは、2040年には、人工光合成によって生産された化学品を用いた最終製品量産化を実現することを目指している。
15年後を見据えながら、2026年は、上記のような光触媒と人工光合成の社会実装に関連した企業の動向に注目していきたい。
執筆者名:三竿郁夫 IA工房代表
ブログ名:「IA工房」
参照:
人工光合成の社会実装ロードマップ (環境省)
表面科学「人工光合成の展望」 (井上晴夫)
「光触媒実験方」(著者:藤嶋昭)
各社のホームぺージ、報道記事等
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