09/3月期の純利益は110億円（前期比65%増）と好調に見える。だが、前期は欧州にて競争制限で4700万ユーロ（75億円）もの課徴金を特別損失に計上している。今期の通期予想（10/31）は当初（5/9）の160億円から約30%下回る。当初（5/9）のVALUE評価では480円で6月に付けた446円が今期最高値である。単純に当初の30%減で446円×0.7=312円。また、自社株買いを2.58%実施する。懸念材料として電気化学は自動車、電子部品、鉄鋼における需要に影響を受ける。来年に向けて、欧米における自動車および電化製品の販売不振、新興国での鉄鋼需要（建設ブーム）の鈍化が顕著になってくることである。それでも割安には変わりはない。化学工業分野では信越化学（4063）も買い銘柄である。