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シェアリングテクノロジーのニュース
*08:44JST シェアリングテクノロジー:「暮らしのお困りごと」事業の成長で業績好調続く、豊富なネットキャッシュ有する成長期待企業
シェアリングテクノロジー<3989>は、様々な住宅等のトラブル「暮らしのお困りごと」に対応できる、全国約6,700社と加盟店契約しており、運営サイトに訪れた顧客から電話等で受付をして適切な加盟店をマッチングしている。「暮らしのお困りごと」事業の単一セグメントである。
日本全国150以上のジャンルのお困りごとに対応しており、自社コールセンターで24時間365日受付。ユーザーが同社運営のサイトを通じて、ジャンル・場所・施工希望日時などを問い合わせることで、適切な加盟店をマッチングし、成約した場合に加盟店から手数料を得る成約ベースと、紹介した時点で手数料を得る紹介ベースで手数料を受け取っている。同社は2種類のサイトを運営しており、複数のジャンルを単一サイトで掲載するポータルサイト「生活110番」と特定のジャンルに特化したバーティカルメディアサイトを運営。ポータルサイトは主にオーガニック流入であるのに対して、バーティカルメディアサイトはリスティングなどの広告経由での流入比率が高い。主力の鍵交換、害虫駆除、水回りの困りごとなど上位20ジャンルで全体の80%の売上を占めているが、1ジャンル当たりが占める割合は大きくないようだ。ほとんどすべてのジャンルのバーティカルサイトを運営しているが、「暮らしのお困りごと」事業にはシーズナリティがあり、害虫害獣及び草刈りが盛んな夏の時期から台風による住宅への被害回復が多くなる秋口の売上が大きくなる季節性がある。
24年9月期第3四半期累計の売上収益は5,268百万円(前年同期比22.7%増)、営業利益は1,213百万円(同47.7%増)で着地した。主力ジャンルの伸長と子会社アズサポートの拡大が寄与、売上収益・営業利益の通期業績予想に対する進捗率は過去同期間の進捗率を上回って順調に推移している。「暮らしのお困りごと」事業は2023年第3四半期からグループ化したアズサポートの影響を除いても、同14%増と一定の成長率を維持。KPIの問い合わせ件数は、横ばいの推移傾向から増加傾向(第3四半期は約28万件)にあり、問い合わせあたり単価はマッチングの最適化に加えてアズサポートを含む自社施工が大きく拡大した事により大幅に上昇した。そのほか、広告宣伝費率やコールセンター人件費は低位推移。24年9月期の売上収益は7,200百万円(前期比15.6%増)、営業利益は1,600百万円(同28.9%増)を見込む。
同社は、ユーザーや加盟店の満足度を重視した事業運営を行っており、ユーザーからのクレーム率(約0.2%程度)や加盟店からのクレーム率(約0.01%程度)ともに一定水準の低値で推移している。さらなる満足度向上に向けてユーザーや加盟店の双方が使いやすいプラットフォームを目指す。実際、良質な加盟店とユーザーをマッチングさせて満足度を高めるため、加盟店数を増加させるよりも悪質な加盟店は登録できないようになっている。また、同社がデータ分析を行い、ユーザー評価が高く収益率の高い加盟店に優先的に案件を取り次ぐなど、良質な加盟店ネットワークの拡充を行っている。
そのほか、「暮らしのお困りごと」市場は国内で14兆円、中でも金額小さいものは5兆円と推計されており、高齢化や独居化が進むことで、更なる市場拡大が見込まれている。既存の電話帳などからオンライン化が進むことで事業機会の拡大が見込まれ、同社の追い風が続こう。今後も潤沢なキャッシュを活かして十分に精査をしながらM&Aを実施していく意向で、非連続的な成長も期待したい。グロース市場に上場しながらも株主還元を実施しており、サービスクオリティの向上とともに中長期的にトップラインと利益の2ケタ成長が続くか注目しておきたい。
<NH>
日本全国150以上のジャンルのお困りごとに対応しており、自社コールセンターで24時間365日受付。ユーザーが同社運営のサイトを通じて、ジャンル・場所・施工希望日時などを問い合わせることで、適切な加盟店をマッチングし、成約した場合に加盟店から手数料を得る成約ベースと、紹介した時点で手数料を得る紹介ベースで手数料を受け取っている。同社は2種類のサイトを運営しており、複数のジャンルを単一サイトで掲載するポータルサイト「生活110番」と特定のジャンルに特化したバーティカルメディアサイトを運営。ポータルサイトは主にオーガニック流入であるのに対して、バーティカルメディアサイトはリスティングなどの広告経由での流入比率が高い。主力の鍵交換、害虫駆除、水回りの困りごとなど上位20ジャンルで全体の80%の売上を占めているが、1ジャンル当たりが占める割合は大きくないようだ。ほとんどすべてのジャンルのバーティカルサイトを運営しているが、「暮らしのお困りごと」事業にはシーズナリティがあり、害虫害獣及び草刈りが盛んな夏の時期から台風による住宅への被害回復が多くなる秋口の売上が大きくなる季節性がある。
24年9月期第3四半期累計の売上収益は5,268百万円(前年同期比22.7%増)、営業利益は1,213百万円(同47.7%増)で着地した。主力ジャンルの伸長と子会社アズサポートの拡大が寄与、売上収益・営業利益の通期業績予想に対する進捗率は過去同期間の進捗率を上回って順調に推移している。「暮らしのお困りごと」事業は2023年第3四半期からグループ化したアズサポートの影響を除いても、同14%増と一定の成長率を維持。KPIの問い合わせ件数は、横ばいの推移傾向から増加傾向(第3四半期は約28万件)にあり、問い合わせあたり単価はマッチングの最適化に加えてアズサポートを含む自社施工が大きく拡大した事により大幅に上昇した。そのほか、広告宣伝費率やコールセンター人件費は低位推移。24年9月期の売上収益は7,200百万円(前期比15.6%増)、営業利益は1,600百万円(同28.9%増)を見込む。
同社は、ユーザーや加盟店の満足度を重視した事業運営を行っており、ユーザーからのクレーム率(約0.2%程度)や加盟店からのクレーム率(約0.01%程度)ともに一定水準の低値で推移している。さらなる満足度向上に向けてユーザーや加盟店の双方が使いやすいプラットフォームを目指す。実際、良質な加盟店とユーザーをマッチングさせて満足度を高めるため、加盟店数を増加させるよりも悪質な加盟店は登録できないようになっている。また、同社がデータ分析を行い、ユーザー評価が高く収益率の高い加盟店に優先的に案件を取り次ぐなど、良質な加盟店ネットワークの拡充を行っている。
そのほか、「暮らしのお困りごと」市場は国内で14兆円、中でも金額小さいものは5兆円と推計されており、高齢化や独居化が進むことで、更なる市場拡大が見込まれている。既存の電話帳などからオンライン化が進むことで事業機会の拡大が見込まれ、同社の追い風が続こう。今後も潤沢なキャッシュを活かして十分に精査をしながらM&Aを実施していく意向で、非連続的な成長も期待したい。グロース市場に上場しながらも株主還元を実施しており、サービスクオリティの向上とともに中長期的にトップラインと利益の2ケタ成長が続くか注目しておきたい。
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