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サイオスのニュース
■業績動向
1. 2018年12月期の業績概要
2月5日付で発表されたサイオス<3744>の2018年12月期の連結業績は、売上高で前期比2.6%増の12,799百万円、営業利益で同9.4%減の290百万円、経常利益で同4.8%減の310百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で225百万円(前期は587百万円の損失)となった。また、同社が経営指標として重視するEBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)も、前期比24.5%減の375百万円となっている。
売上高は、PCIやKPSで展開している金融機関向けシステムやMFP向けソフトウェア製品が減収となったものの、Red Hat, Inc.関連商品やOSSサポートサービス、「Gluegentシリーズ」の増収でカバーして、8期連続の増収、過去最高売上を更新した。地域別で見ると、日本が前期比3.4%増の12,007百万円と増収基調が続いたが、海外向けは主力製品の「LifeKeeper」が低調だったこともあり、同7.4%減の791百万円となった。
営業利益が減益となった要因は、販売構成比の変化や金融機関向けシステム開発案件の一部で開発遅延が発生したこと、「SIOS Coati」の新規バージョンリリース費用や新規事業関連費用の増加などが挙げられる。また、償却費も加味した本来の収益力を表すEBITDAの減益率が24.5%と営業利益よりも大きくなったが、これは前期に子会社のPCIに関するのれん等の減損処理を実施したことにより、のれん償却額等が100百万円から1百万円に大きく減少したことが要因となっている。逆に、前期はのれんの減損損失等により特別損失を807百万円計上したことで、親会社株主に帰属する当期純損失を計上したが、2018年12月期は特別損失が大きく減少したことで、2期ぶりに黒字転換した。
また、同社は第3四半期決算発表時に通期業績の下方修正を行ったが、同計画値に対しては売上高、利益ともに上回って着地した。「LifeKeeper」の販売が第4四半期に国内外で回復したこと、金融機関向け経営支援システム販売において期中の成約を見込んでいなかった案件の受注があったこと、第2四半期まで落ち込んでいたMFP向けソフトウェア製品の売上が下期に入って想定以上に回復したことなどが要因となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
1. 2018年12月期の業績概要
2月5日付で発表されたサイオス<3744>の2018年12月期の連結業績は、売上高で前期比2.6%増の12,799百万円、営業利益で同9.4%減の290百万円、経常利益で同4.8%減の310百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で225百万円(前期は587百万円の損失)となった。また、同社が経営指標として重視するEBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)も、前期比24.5%減の375百万円となっている。
売上高は、PCIやKPSで展開している金融機関向けシステムやMFP向けソフトウェア製品が減収となったものの、Red Hat, Inc.関連商品やOSSサポートサービス、「Gluegentシリーズ」の増収でカバーして、8期連続の増収、過去最高売上を更新した。地域別で見ると、日本が前期比3.4%増の12,007百万円と増収基調が続いたが、海外向けは主力製品の「LifeKeeper」が低調だったこともあり、同7.4%減の791百万円となった。
営業利益が減益となった要因は、販売構成比の変化や金融機関向けシステム開発案件の一部で開発遅延が発生したこと、「SIOS Coati」の新規バージョンリリース費用や新規事業関連費用の増加などが挙げられる。また、償却費も加味した本来の収益力を表すEBITDAの減益率が24.5%と営業利益よりも大きくなったが、これは前期に子会社のPCIに関するのれん等の減損処理を実施したことにより、のれん償却額等が100百万円から1百万円に大きく減少したことが要因となっている。逆に、前期はのれんの減損損失等により特別損失を807百万円計上したことで、親会社株主に帰属する当期純損失を計上したが、2018年12月期は特別損失が大きく減少したことで、2期ぶりに黒字転換した。
また、同社は第3四半期決算発表時に通期業績の下方修正を行ったが、同計画値に対しては売上高、利益ともに上回って着地した。「LifeKeeper」の販売が第4四半期に国内外で回復したこと、金融機関向け経営支援システム販売において期中の成約を見込んでいなかった案件の受注があったこと、第2四半期まで落ち込んでいたMFP向けソフトウェア製品の売上が下期に入って想定以上に回復したことなどが要因となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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