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KLab Research Memo(5):19年12月期は3本の新作タイトル予定。先行投資などを利益見通しに織り込む

配信元:フィスコ
投稿:2019/03/19 15:45
■業績見通し

1. 2019年12月期の業績見通し
2019年12月期の通期業績予想(レンジ形式)※についてKLab <3656>は、売上高を32,000百万円(前期比2.1%減)〜40,000百万円(同22.4%増)、営業利益を1,000百万円(前期比80.0%減)〜4,500百万円(同9.9%減)、経常利益を1,000百万円(前期比80.0%減)〜4,500百万円(同10.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益を700百万円(前期比72.8%減)〜3,100百万円(同20.6%増)と見込んでおり、大まかな捉え方をすれば、売上高は前期からの積み上げを目指す一方、利益面では費用の増加により減益となる見通しである。

※同社は、2017年12月期よりレンジ形式による「通期業績予想開示」を採用している。なお、レンジ形式による「通期業績予想開示」に変更したのは、新作タイトルのヒット度合いにより業績が大きく変動することや、2016年12月期まで採用していた「翌四半期業績予想」では企業価値を長期目線で判断するには情報不足となることが理由である。


売上高は、3本の新作タイトルのほか、既存タイトル他言語版のリリースを予定している。また、レンジ設定の想定は、既存タイトルの売上ライフサイクル(自然減)のほか、新作タイトル及び既存タイトル他言語化版のヒット度合いを反映したものである。すなわち、レンジ幅上限は、新作タイトルが好調であった場合、かつ既存タイトルの減衰が小さかった場合を想定する一方、レンジ幅下限は、新作タイトルが不振だった場合、かつ既存タイトルの減衰が大きかった場合を想定した設定となっている。

一方、費用面では、新作タイトルの積極的なプロモーション展開やイベント出展による広告宣伝費の増加、新作タイトルのリリースに伴う減価償却の開始及び運営費用(労務費、外注費/業務委託費)の増加、人員拡大による労務費及び採用関連費用の増加を見込むほか、固定費は一定額で算定。その結果、レンジ幅の上限/下限にかかわらず、営業・経常減益となる見通しである。特に、ブラッシュアップのために開発工数を追加してきた新作タイトルにかかる減価償却費が利益を圧迫する要因となるようだ。

弊社では、前期業績の伸びをけん引した「キャプ翼」による上乗せ分が一巡するものの、前期リリースした「マジバト」等による通年寄与や既存タイトル全般が好調に推移していることから、少なくとも前期並みの売上高水準を維持することは可能であるとみている。したがって、新作タイトルや既存タイトル多言語版によりどのくらい積み上げできるかがカギを握るだろう。また、利益予想についても、レンジ幅下限は想定されるコスト要因を保守的に織り込んだ水準であることから、レンジ内での着地の可能性は高いと判断している。

2. 開発パイプラインの状況
2018年12月末のパイプライン(本開発中及びプロト開発)は全部で4タイトルが公表されている。そのうち、2019年12月期は「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS」(内製/他社IP)、「テイルズ オブ クレストリア」(外製/他社IP)、「禍つヴァールハイト」(内製/自社IP)の3タイトルのリリースを予定。「ラピスリライツ」((株)KADOKAWAとのメディアミックスプロジェクト)については、中国・盛大遊戯との共同開発により、日本及び中国大陸でのリリースを目指している。また、開発パイプラインには表れていないが、ほかにも複数のプロジェクトが水面下で進行していると見る。

一方、既存タイトル多言語版については、前期に中国大陸及び繁体字圏(台湾・香港・マカオ)向けにリリースした「BLEACH」を韓国・東南アジアへ順次展開予定であるほか、「キャプ翼」についても、中国政府による正式版リリースの許諾待ちとなっている。

弊社では、他社IPによるタイトルは、今後も一定の業績貢献は期待できるものとみている。一方、自社IPについては、しばらくヒット作品を生み出していない同社であるが、自社IP創出とメディアミックス展開は今後の事業拡大や収益基盤の更なる強化はもちろん、組織能力の向上(優秀な人材の獲得やモチベーションの向上、ノウハウの蓄積等)のためにも重要な戦略テーマとなっており、成功に向けたハードルは高いものの、大きな可能性を秘めているものとして注目している。特に、現在開発中の自社IP タイトルには外部の有力なクリエイターが協力しており、その成果が期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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配信元: フィスコ
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