ドル円は不安定な動き継続へ・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2015/08/24 15:58

米国株次第で反発も・・・・

 ドル円は金曜日の欧米株急落と、それを受けての日中株価の大幅続落により、リスク回避の流れが強まり、急落しました。東京時間に、一時、120.70円台まで急落し、現在は、121円丁度付近に値を戻し、揉み合いに移行しています。

 今夜は、重要な経済指標の発表も予定されておらず、このまま、欧米株価動向を睨んでの展開が継続するものと思われます。既に、米NYダウ先物は、金曜日終値比400ドル超安となっていますが、今後、押し目買い等が強まれば、下げ幅を縮小する可能性もあり、その場合は、ドルが反発する局面につながりそうです。

 一方、現在、米国債利回りも低下し、10年債は2%の大台を割り込みました。長期的に米インフレ率の平均値が2%以下に留まると云う事を意味するので、利上げペースや利上げの回数が限定的と市場が考えている事となり、この状況はドルの上値を抑える要因となりそうです。

 この様に、様々な市場も株安の影響を受けており、しかも、かなり大きく動いているだけに、その反動も大きなものとならざるを得ません。それ故、ドル円も上下どちらにも大きく振れ易い状況下にあると云う事は確かだと思われますので、臨機応変なポジション繰りに努めたい処だと思います。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想