失業保険申請件数に注目・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2015/08/20 16:56

雇用改善がFRBの頼みの綱か?・・・・

 昨日、米7月CPIが発表され、総合、コアともに予想を下回る弱い数字に留まりました。資源価格の下落とドル高の影響が、インフレ率の低迷を長引かせています。

 昨日公表されたFOMC議事要旨でも、「ほぼ全てのメンバー、インフレの確信に更なる証拠必要と指摘」との文言があり、インフレ率が2%の目標に向かって上昇する事には、未だFRBが自信を持っていない事が明らかとなりました。

 一方、議事要旨の中には、「多くのメンバー、持続的な経済成長と労働市場の改善が利上げのカギ」とも述べられており、労働市場が「幾分かの更なる改善」を示す事が早期利上げにつながるとの希望を依然として、市場は保持している模様です。

 この為、今夜発表予定の失業保険申請件数に注目が集まりそうであり、27.1万件程度と予想される数字が下ブレる事となれば、9月に発表される8月雇用統計に対する期待がつながる為、ドルの下支えとなりそうです。123円台後半では押し目買いが依然として有効と思われます。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想