雇用統計後のドル円は?・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2015/05/08 15:28

強い数字を織り込んでいる模様・・・・

 昨日発表された、米失業保険申請件数は26.8万件で、市場予想の27.8万件を下回りました。そして、週ごとの変動をならした4週移動平均は、27.95万件となり、此方は、何と、2000年5月以来15年ぶりの低水準となりました。

 この数字発表を受けて、本日発表予定の4月雇用統計に関しても、強い数字になるのではないかとの見方が再燃。東京時間のドル円は堅調な地合いを続け、現在、120円の大台回復に近づいています。

 相場は既に強い数字が出る事に備えており、非農業部門雇用者数が、予想の22.8万人よりも多くなると見ている様です。この為、25万人程度の数字で有れば、一旦、120円台半ば迄の急伸は見られるとは思われますが、その後は、利益確定売りに押され、再び、120円丁度付近まで値を戻すものと思われます。

 一方、20万人を割り込む様な弱い数字となると、FRBの利上げ開始時期が一段と後ずれするとの見方につながる為、ドルは急落するものと思われます。それでも、119円台前半では下げ止まるものと思われ、今週の取引レンジ内に留まるものと思われます。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想