<話題の焦点>=大手菓子メーカーが直営店に注力、高級志向で大人のニーズ取り込む

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2014/04/17 11:51
 大手菓子メーカーが、定番ブランドの高級バージョンやオリジナル商品を百貨店の食品売り場(デパ地下)や自社のアンテナショップで販売する動きが活発化している。

 定番と呼ばれる菓子ブランドは世代を超えて親まれており、長年にわたり安定した売り上げを計上している。しかし、少子高齢化が進展するなか、大人向けの商品を投入し顧客層を広げることが不可欠だ。

 別表は、定番の菓子ブランドを店舗向けのオリジナルバージョンとして投入している企業を抜粋したもの。

 直近では4月1日にエイチ・ツー・オー リテイリング<8242.T>傘下の阪急百貨店うめだ本店(大阪市北区)内で百貨店初のカルビーの直営店「GRAND Calbee(グランカルビー)」がオープンして話題となっている。同店ではポテトチップスの高級バージョン「ポテトクリスプ」を販売。従来のポテトチップスの約3倍もの厚さが評価され、連日多くの購買者を集めている。同じ阪急百貨店内では江崎グリコの直営店「バトンドール」でポッキーの高級バージョンを、亀田製菓もハッピーターンの高級バージョンを販売する「ハッピーターンズ」を出店している。百貨店内で出店することで自社商品のブランド力を強化する狙いもある。また、森永製菓は東京や大阪で直営店「おかしなおかし屋さん」を展開している。「キョロ弁」など店舗独自商品を多数扱っている。

◆直営展開する大手菓子メーカー

銘柄<コード>   コメント

森永菓<2201.T>  「おかしなおかし屋さん」で店舗オリジナル品を販売
グリコ<2206.T>  「バトンドール」で高級ポッキーを販売
亀田菓<2220.T>  「ハッピーターンズ」を直営で出店
カルビー<2229.T> グランカルビーでポテトチップスの高級バージョンを販売


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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