落花生が混入でカルビー<2229>に若干の調整要因発生

著者:木村佳子
投稿:2013/12/04 07:49

2012年11月に続き、今年もこの時期に製品回収<2229>カルビーには抜本的対策が必要

●カルビー、商品の自主回収29万袋

同社のスナック菓子「とうもりこ スイートコーン」に落花生が混入し、消費者から問い合わせがあった。調査の結果、包装を委託していた別会社で、誤って落花生が混入したと推測される。包装には当然ながら落花生の成分表示をしていないため、アレルギーを持つ消費者が知らずに食べた場合の健康被害を考慮し、素早く自主回収に踏み切った。

●投資プラン

 同社は円安効果で為替差益も得られ、業績は最高益更新継続。9月末に4分割を実施し、流動性を確保し、新規投資もしやすい株価になった。チャート・パターンからも移動平均株価とかい離が少なく、本来なら、買い仕込みたいタイミングだ。そこに今回の自主回収ニュースが出た。前から買いたいと思っていた人には引き付けて仕込めるチャンスといえる。

 今回は昨年11月20日のガラス片混入による回収の時とは違い、落花生アレルギーがない人には重大な影響はなく、包装の委託先には自主回収にかかった費用は損害賠償請求ができるだろうから、同社の業績に深刻なダメージはないと思われる。
 しかし、年間に一度という頻度で製品に不具合が出るのは製品管理体制に改善の余地がある。
11月20日のガラス片混入による自主回収の際は株価が2か月程度調整したことから、今回も若干の調整があるかもしれない。日足ベースでは移動平均線上に株価があり、通常なら上昇パターンなので、今回、大きな下げになるとは思わないが、直近75日線の2573円から2400円あたりで調整の可能性はあるだろう。
配信元: 達人の予想

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