鈴木、上期売上は前年比+18.6%、営業利益+18.6% スマホ向けの好調等で4期連続最高益更新へ
成長の軌跡

鈴木教義氏(以下、鈴木):株式会社鈴木、社長の鈴木です。これより2026年6月期第2四半期決算説明を行います。
当社はこれまで、金型を基盤とし、精密プレス部品および成形部品を事業の柱として、順調に売上高を伸ばしてきました。
さらに、従来の民生コネクタ部品に加え、自動車関連部品の獲得に力を入れるとともに、自動機器事業や医療組立事業を拡大し、安定した事業基盤を構築しました。
その結果、3期連続過去最高益を更新してきました。当期の業績予想においても、最高益を更新する計画です。
連結損益計算書

それでは、2026年6月期第2四半期の経営成績についてご説明します。まず、売上高は192億6,700万円となり、前期と比べ18.6パーセント増加しました。主な要因としては、電子部品セグメントのスマートフォン関連部品の受注が伸びたことによります。
それに伴い、営業利益も28億5,800万円となり、前期と比べ18.6パーセント増加しました。
経常利益については、30億3,100万円となり、前期と比べ29.5パーセント増加しました。親会社株主に帰属する当期純利益については、18億8,900万円となり、前期と比べ25.8パーセント増加しました。
連結損益計算書(前期比/営業利益増減)

次に、営業利益が、前期の営業利益と比べ4億4,900万円増加した内訳となります。
売上高は前期より30億1,900万円増加しました。一方で、売上増加に伴う主に原材料仕入やその他仕入などの売上原価が24億3,200万円増加し、販管費は1億3,800万円増加しました。
また、金の建値上昇に伴う売上高の上乗せ分として、約3億円増となっています。
連結事業別セグメント情報(前年同期比)

続いて、セグメント別の売上高、利益の概況についてご説明します。
こちらの詳細については、次ページも併せてご参照いただければと思います。
連結事業別セグメント情報(売上高構成及び時系列推移)

金型セグメントは、電子機器向けと自動車電装向けが堅調に推移し、売上高は前期と比べ32.6パーセント増加の7億3,100万円となりました。
セグメント利益については、デジタル化と高難易度金型に向けた設備投資を進め、減価償却費の増加が利益を押し下げましたが、前期と比べると9.2パーセント増加し、1億5,300万円となりました。
部品セグメントは、電子部品コネクタでは、スマートフォン向けが堅調に推移しました。また、産機向けや半導体向けが復調してきました。自動車電装部品コネクタは堅調で、売上高は前期と比べ13.6パーセント増加し、26億7,700万円となりました。
利益面ではスマートフォン向けが好調に推移し、電子部品コネクタの利益は前期と比べ16.7パーセント増加し、26億800万円となりました。また、自動車電装部品コネクタも堅調に推移し、前期と比べて8.1パーセント増加し、4億200万円となりました。
機械器具セグメントは、自動車電装関連・医療組立ともに堅調に推移し、売上高は前期と比べ14.4パーセント増加し、35億7,100万円となりました。利益は、前期と比べ12.8パーセント増加し、4億1,400万円となりました。
全体的に大きなウェイトを占める部品セグメントのスマートフォン向けおよび自動車電装部品が好調を維持し、売上・利益ともに貢献しました。加えて産機・半導体向けの復調の兆しが見えてきており、下期の電子部品コネクタの動向を注視していきます。
連結貸借対照表

続いて、財務状態についてですが、前期末と比べて流動資産は21億7,500万円増加、固定資産は16億7,200万円増加、資産合計は38億4,700万円増加の436億2,100万円となりました。また、流動負債は8億8,800万円増加し、固定負債は3億4,500万円増加しました。
自己資本比率は67.7パーセントと健全な財務状態を維持しています。
連結キャッシュフロー計算書

続いて、キャッシュフローについてです。
営業活動によるキャッシュフローは、31億2,700万円の収入、投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得と定期預金の預入などで、13億200万円の支出、財務活動によるキャッシュフローは、配当金の支払いおよび長期借入金の返済等で16億6,800万円の支出となり、現金および現金同等物期末残高は、期首残高より1億5,400万円増加の63億1,100万円となりました。
モノ作りNo.1を目指して:電子部品コネクタ

次に、セグメント別の事業状況について、ご説明します。
部品セグメントの電子部品コネクタについてですが、このグラフは、旧会計基準の連結での部品用途別の売上構成比率を示しています。
自動車部品は、堅調に推移し、売上は前期と比べ8.6パーセント増加し構成比は52.1パーセントとなりました。
スマートフォンなどの多機能端末向けは、好調を維持し、売上は前期と比べ5.6パーセント増加し、構成比は30.8パーセントとなりました。
FA機器は、産機向けや半導体関連部品は、本格的な回復を見せており、売上は前期と比べ111.6パーセント増加し、構成比は12.8パーセントとなりました。
モノ作りNo.1を目指して:自動車電装部品コネクタ

次に部品セグメントの自動車電装部品コネクタについてですが、上期は堅調に推移し、売上高は26億7,700万円となりました。通期での売上高は50億9,100万円を計画します。
生産アイテム数は年々増加しており、前期からは3種増加し、293種のアイテムを生産しています。
これは金型技術、量産ノウハウ、自動化技術で当社に優位性があることから住友電装さまが当社を端子製造のマザー工場として重要視されている表れであり、今後も新技術開発、高難易度品の立ち上げ等で需要増が見込まれています。
モノ作りNo.1を目指して:機械器具(自動機器)

次に機械器具セグメントの自動機器についてです。
これまでの売上高の推移と売上構成比率を表しています。売上高は前期と比べ11.5パーセント増加し、23億2,300万円となり、通期では46億2,100万円を計画します。
当期は、主要顧客である住友電装さま向けのワイヤーハーネス設備の需要に加え、医療関連向けが客先内での増産計画に向け増加しています。
モノ作りNo.1を目指して:機械器具(医療組立)

次に機械器具セグメントの医療器具組立についてです。これまでの売上の推移を表しています。アイテム2の増産計画は計画どおり進捗し、売上高は前期と比べ7.6パーセント増加の14億3,600万円となりました。通期では28億3,700万円を計画します。
通期連結業績見通し

次に、2026年6月期の業績予想について、ご説明します。
まず、2026年6月期通期のセグメント別売上高についてですが、金型セグメントではグループ内の金型の更新型、自動車向け外販型およびスマホ生産向け社内試作型を中心に前期と比べ25.8パーセント増を見込んでいます。
部品セグメントの電子部品コネクタについて、半導体関連の受注は回復を見込んでおり、産機関連は下期から緩やかな回復を見込んでいます。一方、スマートフォンは依然として旧モデルの需要が好調に推移すると見込んでいます。電子部品コネクタ全体では、前期と比べ13.9パーセント増加の235億8,900万円を計画します。
自動車電装部品コネクタについては、当期も前期同様に推移し、さらに高付加価値アイテムの獲得を目指し、売上高は前期と比べ3.4パーセント増加の50億9,100万円を計画します。
機械器具セグメントについては、車載向け専用装置の後ろ倒しが発生するものと見込みます。一方で、医療器具は計画的な増産により稼働させ、堅調に推移する見込みです。
連結全体の売上高は、前期比12.4パーセント増加の374億5,600万円を計画します。
連結営業利益については、前期に比べ11.7パーセント増加の47億9,600万円を計画し、経常利益も前期と比べ18.1パーセント増加の49億6,900万円を計画します。
親会社株主に帰属する当期純利益については、前期と比べ12.9パーセント増加の31億1,500万円を計画します。利益については、4期連続の過去最高益を狙います。
設備投資額・減価償却費・研究開発費

当期の設備投資、減価償却費、研究開発費は概ね計画どおりに推移しています。
当期設備計画は、主に自動車関連部品生産のための設備導入や汎用設備の更新、めっきライン新設および情報化投資に注力します。特に当期は下期に事業基盤強化・拡大に向けた投資案件に取り組み、来期の後半から再来期に事業拡大・成長につなげていきます。
配当・配当性向(予想)

続いて、2026年6月期の配当予想についてですが、当社は、株主のみなさまに対する利益還元を経営上の重要課題のひとつと位置づけ、業績および財務状況、今後の事業展開等を総合的に勘案した上で、安定的な配当の継続を基本方針とした株主還元方針を明示しています。
その上で、今後当社の企業価値を高めていくためには株主還元の重要度が増していることを踏まえ、2026年6月期の1株当たり配当予想を中間45円、期末50円の年間95円とします。年間配当95円とした場合、配当性向は43.7パーセント、DOEは4.8パーセントを想定し、先日公表した株主還元方針に基づいたものになります。
成長分野 有力となる事業の拡大

次に、中期経営計画について、ご説明します。
成長分野である車載部品ビジネスと新規事業分野の確立に向けての取り組みについては営業本部長の中島よりご説明します。
中島慶昭氏:営業本部本部長の中島です。成長領域として捉えている車載部品ビジネスの見通しについてご説明します。
部品セグメントの新たな事業展開として、2019年から量産を開始したA社のリチウムイオン電池向け部品を足掛かりに、電池用部品の拡大や新規案件の獲得により成長してきました。
当期においては主に電池向け部品が好調に推移し、第2四半期までの実績は前期と比べ13パーセント増加となる16億8,500万円の売上となりました。
当事業は、ハイブリッド車の好調な販売を背景に、大きな成長を遂げてきました。今後は、ハイブリッド車をはじめとする特定のパワートレインに限定することなく、新規製品の獲得を通じて、持続的な成長を目指していきます。
技術開発分野 新規事業の創出

1つ目は金型技術の進化・深化です。当社のコア技術である金型、微細加工技術をさらに進化させるために設備への投資を継続しています。
既存の機械加工機のアップデートに限らず接触、非接触3D測定器、レーザー加工機、5軸マシニングやその他新規加工機への投資を行っており、既存ビジネスの拡大と新分野への参入ができるよう準備を進めています。
続いて、環境省採択の革新的食品鮮度維持技術である「ナノスーツ」を活用した設備開発についてご説明します。プラズマでの検証が完了した後、自動化ができる量産機や試験的に使用いただくための卓上機の開発を継続しています。一部、機能や品質のアップデートが必要な部分はあるものの、食品関係の企業にご協力いただき実証実験を行えるよう進めていきます。
次に、新たなめっき技術である「IMCめっき」の進捗です。前回もお話ししましたが、有限会社ナプラが保有するIMC技術を活用し、多分野のお客先へサンプル供給、評価を開始しています。当社で加工する「IMCめっき」は機能めっきと接合めっきの2種類に分類でき、ターゲットとなる企業さまは広範囲に広がってきています。
量産に同等の設備導入も進んでおり、2026年にはプレ量産に近いサンプルにてお客先に評価を進めていただけると考えています。
最後に金属粉末射出成形技術についてです。本技術はすでに量産化されている技術ですが、当社の金型技術、装置技術を融合することで既存品よりも高精度かつ合理化の進んだ生産方法を目指しています。
以上、これらの取り組みを通じて、通信分野や、車載向け、農業関連、医療向けなどで新たな事業の創出を目指していきます。
中期経営目標の達成を見込み、第2次中期経営目標(2028/6月期~)で更なる成長を目指す

鈴木:続いて、当社の中期経営計画について概要をご説明します。現在の事業の中で3ヶ年の間で拡大を目指すセグメントは、部品セグメントと機械器具セグメントとなります。
特に部品セグメントでは、スマートフォン向けの既存製品のシェアを維持させるとともに、自動車部品(特に電池部品)への継続的な事業活動を通じて、利益率の向上を図っていきます。また、新たなめっき加工技術を研究開発し、新規事業領域への参入を目指します。
一方、機械器具セグメントでは、自動車部品製造装置の生産および医療関連装置の生産の増強を行っていきます。さらに、新規事業領域への参入も目指しており、現在食品ロボットやプラズマ技術を駆使した新たな装置の研究開発を進める計画です。
このような取り組みを実践し、グループ全体の売上高は、2027年6月期には400億円、営業利益については、50億円の達成を見込みます。さらなる成長発展に向け、2028年6月期からの第2次中期経営目標を2027年2月に策定する予定です。
また、資本コストを意識した経営を加速させ、ROE10パーセント以上・PBR1倍以上を継続することを目標として、企業価値の向上を図っていきます。
以上で2026年6月期第2四半期決算について、ご説明しました。今後ともご支援を賜りますようお願いします。ご清聴ありがとうございました。
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