Faber Company、「ミエルカGEO」リリースでAI検索対策の問い合わせ増 生成AI機能利用率40%に

投稿:2026/02/24 08:00

2026年9月期第1四半期決算説明

江連裕子氏(以下、江連):2026年9月期第1四半期の業績について、株式会社Faber Company代表取締役の稲次正樹さんにお話をうかがいます。よろしくお願いします。

稲次正樹氏(以下、稲次):よろしくお願いします。

江連:前回までは、代表取締役執行役員Founderの古澤さんにお話をうかがいましたが、今回は稲次さんがご担当されるということです。これはどうしてでしょうか? 

稲次:経営陣として株主や投資家のみなさまと向き合い、対話をしていきたいという方針があります。これまで古澤が担当していましたが、今期は私が担当することになりました。

江連:お二方は共同代表ということでしょうか? 

稲次:そのとおりです。

江連:それにより、どのようなメリットがあるのでしょうか? 

稲次:上場会社の代表取締役として、名刺を持つ者が2人いるということになりますので、社長として渉外活動を行える人間が倍になり、チャンスを捉えやすいというメリットがあると考えています。

江連:チャンスが2倍になるということですね。では、稲次さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

稲次:私は、インターネットの専業代理店などでマーケティング畑を歩んできました。当社では約15年間、事業活動の円滑な推進を支える人材の確保と育成、収益性、内部統制であるガバナンスの充実・強化に取り組んできました。本日は、これらの立場から第1四半期の決算についてご説明したいと思います。

江連:では、稲次さんから見た事業概要について、あらためてご説明をお願いします。

事業概要

稲次:私たちは、デジタルマーケティングに関わる企業の課題やニーズに対して、SaaS形態のツール群やマーケティングを専門とするプロ人材の提供、さらに当社の専門人材によるコンサルティングを行っています。

それに加えて、企業の情報発信プラットフォーム、具体的にはWebサイトの改善からリニューアルまでを含め、デジタルマーケティングに関わる「作る」「ユーザーを集める」「売る」といったプロセスをワンストップで支援する会社です。

江連:ビジネスモデルとしては、どのような強みがあるのでしょうか?

当社のビジネスモデル

稲次:当社のビジネスモデルの特徴は、マーケティングの現場で発生するピンポイントな課題に対して、多様なサービスを有していることから、クロスセルを重ねることでワンストップの取引へと成長させることができる点にあります。

また、多様なサービスを提供しているだけでなく、継続型売上の比率が80パーセントを超えており、豊富なお客さまとの接点があります。この継続的な顧客接点を活用し、クロスセルや深い取引を実現することが当社の特徴です。

江連:継続型売上の比率が80パーセントということは、お客さまが常に満足され、次の契約につながるということですね。

稲次:おっしゃるとおりです。大変ありがたい限りでございます。

江連:業績推移および成長戦略について教えていただけますか?

業績推移および成⻑戦略

稲次:前期までの5ヶ年の業績推移ですが、年平均成長率は14.3パーセントとなっています。国内の隣接するインターネット市場は概ね10パーセント前後の成長率ですので、小幅ながら安定的に市場成長率を上回る成長を実現していると認識しています。

江連:きれいな右肩上がりになっている感じがしますね。それでは、2026年9月期以降の成長戦略のサマリーについて教えてください。

FY26/9以降の成⻑戦略サマリー

稲次:現在注力しているミエルカ事業は、引き続き大手企業および中堅企業に注力し、生成AIやAI検索に関わる機能開発を加速することで、堅実な成長と競争力の強化を図っていきます。

新規事業として、今期より別セグメントで開示するディストリビューション事業に関しては、非連続的な成長を目指す投資領域として取り組んでいきます。ディストリビューション事業については、後ほど詳しく説明します。

江連:では、注目の第1四半期の決算内容についてお話をうかがいます。まず、第1四半期の連結決算のサマリーはどのようになっていますか?

FY26/9 第1四半期 連結決算サマリー

稲次:売上高は6億6,000万円で、前年同期比プラス6.4パーセント、営業利益は7,300万円となり、ともに通期業績予想に対する進捗率は25パーセント前後と計画どおりです。

ミエルカ事業は、大手・中堅企業向けの取り組みが積み上がり、売上・利益ともに堅調で、セグメント利益は1億1,200万円で着地しました。

別セグメントであるディストリビューション事業の先行投資前の営業利益予想は、4億2,000万円から4億5,000万円という予想がありますが、計画どおり進捗しています。

ディストリビューション事業は、第1四半期末時点の契約社数が36社に増加しています。2030年9月期に保有ARR36億円の目標を掲げていますが、順調に滑り出しています。

江連:では、連結四半期の売上推移はどのようになっていますか?

連結四半期売上推移

稲次:スライドのグラフは四半期単位の売上推移です。継続型売上が順調に積み上がり、顧客接点も増加しています。これにより、私たちのビジネスモデルの基盤形成が順調に進行しています。

江連:2025年9月期第4四半期よりは少なめに見えますが、前年同期比で見ると伸びていると考えてよいのでしょうか? 

稲次:そのとおりです。

江連:それでは、連結の四半期業績について教えてください。

FY26/9 連結四半期業績(前年同期比)

稲次:スライドは四半期単位の前年比です。第1四半期における売上は、前期比プラス6.4パーセントです。

連結費用構造

稲次:連結費用構造をご覧ください。営業利益は、採用活動を目論見どおりに実施したことで、計画どおりの着地となっています。

黄色の箇所は人件費および採用費を示しており、新規採用はもちろんのこと、社員の育成や処遇の改善にも継続的に取り組んでいます。この費用増も計画どおりのものです。

江連:ディストリビューション事業をこれから強化していくためには、人材の採用が必要ということですね。

稲次:そのとおりです。

江連:では、ミエルカ事業のKPIはどのようになっていますか?

ミエルカ事業 KPI

稲次:顧客1社当たりの月額売上をレンジごとに整理しています。今回より、月額粗利での整理から月額売上での整理に変更しました。

変更の理由としては、クロスセルが進んだことが挙げられます。ツール群やツール群以外のサービスを含め、サービスごとに粗利率が異なるためです。売上という共通の指標を用いて、企業とのお付き合いを評価するため、この変更を採用しました。

1社当たりの売上が高い企業が、当社業績への寄与が大きいという点に相違はありません。引き続き、複数のサービスをご利用いただき、取引額が大きくなる傾向を持つ大手・中堅企業への組織的なフォローアップを継続していきます。

次に、顧客接点数についてです。新規営業における決裁者同席の割合や、既存顧客との接点数の管理を継続しており、組織能力として高い再現性を確立している状況です。

今後はヘッドカウントの増加を予定しています。営業担当者やカスタマーサクセス担当者を増員することで、接点の絶対数を増やしていきたいと考えています。

江連:では、ミエルカ事業のクロスセル戦略について教えていただけますか?

ミエルカ事業 クロスセル戦略

稲次:クロスセルを進めることにより、年間の推移が拡張している状況です。スライドのグラフは、レンジごとの顧客の売上への貢献を示したものです。

月額40万円以上の顧客が全体の約50パーセントの売上に貢献しており、月額4万円から40万円までを含めると、約95パーセントの比率に達しています。

江連:以前から、月額40万円以上の顧客に力を入れているとうかがっていましたが、数字を見ても年々増えているように感じます。

稲次:おっしゃるとおりです。

江連:注目されているディストリビューション事業に力を入れているようですが、現状はいかがでしょうか?

ディストリビューション事業 保有ARRおよび契約社数推移

稲次:今期から別セグメントとして開示するディストリビューション事業についてご説明します。スライドには保有ARRの推移を示しています。保有ARRとは、当社サービス経由で契約された総額を指します。これは、月次の契約総額に12ヶ月を掛けた数字です。

こちらは、前四半期末と比較して88パーセントの伸び、つまりおよそ倍となっています。社数は17社増加し、計36社となりました。中期的な目標に対して順調な滑り出しと言えます。ディストリビューション事業については、この後ご説明します。

江連:では、事業内容についてうかがっていきます。生成AI関連事業は、どのような状況でしょうか?

AI検索対策サービス(GEO・LLMO)への問い合わせが増加

稲次:生成AI関連事業として、ミエルカ事業を通じた生成AIへの取り組みについてご説明します。

まず、当社のAI検索対策サービスの問い合わせ数の推移です。スライドの左側のグラフは約1年間の推移を示していますが、サービスに関するリリースを行うたびに問い合わせが増加しています。企業のみなさまの関心の高さがうかがえます。

さらに、スライドの右側のグラフで示した当社ツール群の利用社数を分母とした生成AI関連機能の利用率、利用割合においても、社数の増加に応じて生成AI関連機能をご利用されるお客さまが増加しており、全体で40パーセントの利用割合に達しています。

つまり、企業の生成AIに対する関心が、関心段階から実際の利活用の段階へ進んでいることを強く感じています。

江連:AI検索対策サービスへの問い合わせ推移を見ると、今年2026年の1月に入り、急増していますね。

稲次:そうですね。その理由についてご説明します。1月14日に「ミエルカGEO」というサービスをリリースしました。

AI検索対策サービス「ミエルカGEO」をリリース

稲次:「ミエルカGEO」は、当社が生成AIに関する近年のお客さまへのコンサルティングや、当社内での生成AIの利活用におけるノウハウ、いわゆる暗黙知をツールというかたちで形式知に落とし込み、それに加えてコンサルタントが伴走しながら企業の生成AI最適化を支援するサービスです。

具体的には、企業における生成AIの活用状況を可視化し、当社のコンサルタントが伴走しながら改善案の提案や実行支援を行うサービスとなります。こちらのサービスには現在、多くのお問い合わせをいただいています。

江連:例えば、これまでであれば「Google」で検索し、特定のキーワードでSEO対策を行っていました。しかし、AIではプロンプトと呼ばれる入力内容に応じて結果が変わるため、企業はその対策をしたいということでしょうか?

稲次:ご認識のとおりです。

江連:生成AIを活用した機能・サービス開発への優先的なリソース配分は、どのように行われているのでしょうか?

生成AIを活用した機能・サービス開発への優先的リソース配分

稲次:私たちは、生成AIに対して多くのリソースを投入しています。その上で、私たちの構想として、エージェント化構想があります。

従来、私たちの多様なサービスには、それぞれ異なるログイン情報が必要でした。都度ログインが必要でしたが、これを共通ログインとすることで、企業ごとにデータを統合する仕組みを設けています。

「ミエルカくん」はチャットボットのイメージです。「ミエルカくん」は、コンサルタントのように企業の横断的なデータを活用し、熟練のコンサルタントが行っていた施策の提案やアドバイスを担うという画期的なサービスです。

このAIエージェントは現在、ベータ版として当社内および一部のお客さま企業で、PoC(概念実証)を実施しています。どうぞご期待ください。

江連:チャットボットというと、Q&Aで困った時に利用するイメージがありますが、それがさらに一歩進み、コンサルタントレベルでQ&Aを行ってくれるということですね。これは非常に便利ですね。

稲次:はい。

江連:では、生成AI関連機能のリリースについて、実績はどのようになっていますか?

生成AI関連機能のリリース実績

稲次:生成AIのリソースの集中強化は、私たちの情報発信の強化にも結実しています。生成AIに関する機能追加とともに行ったプレスリリースも、競合と比較してかなり多い結果となっています。

江連:すごいですね。16件のリリースを出したということですね。

稲次:はい。そのため、生成AIに関心がある、もしくは利活用を進めたい企業の目に留まりやすい状況を実現しています。

事業モデルと市場見通し

江連:新たに力を入れているディストリビューション事業の事業モデルと市場の見通しは、どのようになっていますか? 

稲次:事業モデルについてあらためてご説明します。ディストリビューション事業は、当社が創業以来積み上げてきたデジタルマーケティング事業とは異なるものではありません。

私たちがこれまで積み上げてきた強みや組織能力を、2025年時点で3兆円規模とされる大きな市場に転用することを目指しています。この市場は今後、より強いマーケティング力が求められる有望な分野であると考えています。

お客さまは、「ミエルカSEO」のようなマーケティングツールだけでなく、勤怠管理、請求管理、電子契約などの経営管理系・バックオフィス系のツールについても、同様の方法でツールを探しています。

つまり、検索を行ったり、生成AIに質問したり、展示会に来場したりといった行動が挙げられます。検索、生成AI、そして展示会はいずれも当社の強みであり、これを有望な市場へと転用することが期待される事業となります。

このサービスは、エンドユーザーである企業に利用料を一切ご負担いただくことはありません。当社は一部を経由するかたちでソフトウェアメーカーさまから収益を得ており、エンドユーザーとの契約が続く限り、手数料をLTV型で頂戴するモデルとなっています。

江連:それは、毎月ということでしょうか?

稲次:そのとおりです。これらの企業は自社で開発を進めて営業活動を行っているため、多くの企業が「うちが一番です」と表現されます。ただ、お客さまはどの商品を選べば自社に一番合うのかを悩んでいる状況です。

そのため、いわゆる「ほけんの窓口」のようなかたちで「SaaSの窓口」のように、私たちが経営管理ツールに関する無料の相談相手としての立ち位置を担う事業となっています。

江連:提携先のサービスがたくさんありますね。例えば「GMOサイン」や「クラウド会計」など、いろいろある中で、それぞれの営業担当者から説明を聞くと、どの会社も魅力的に見えますよね。その中で、お客さまの会社の人数や業種に合ったものを客観的にアドバイスしていただけるということですね。

稲次:おっしゃるとおりです。

江連:こちらは御社を通しても費用はかからず、ソフトウェア側から収益が発生するという仕組みということですか? 

稲次:そのとおりです。

仮説検証が完了し、本格的な投資フェーズへ

江連:今後、本格的な投資フェーズに入ると思われますが、どのような状況になっていますか? 

稲次:今期から本格的な投資フェーズに移行し、ミエルカ事業とは別セグメントとして開示しています。事業開始後の累計受注は36社で、そのうち17社が第1四半期での受注です。投資効率の指標としては、いわゆるLTV/CACを用いています。

LTVは、Life Time Value、いわゆる顧客生涯価値のことを指します。お客さまから将来的にどれだけの収益を見込めるかを表す数値であり、このLTVをCAC、Customer Acquisition Cost、つまり顧客獲得コストで割ることで、投資効率を測りながら事業投資を進めています。

このLTV/CACは、SaaSやリセール業態では、通常3.0以上が合格水準とされています。しかし、私たちの場合、リピート前の初回契約段階でLTV/CACが2.1以上という結果が出ており、今後の投資効率に非常に期待が高まる値となっています。

収益イメージは、Jカーブ型の収益カーブとなっています。初期段階ではコストが先行しますが、一定のポイントを超えると成長が加速し、利益が積み上がっていくというモデルです。

今期は、主に3点に取り組んでいきます。営業人員の増加、お客さまごとのアップセルによるLTVの向上、そして展示会リードが現状中心となっていますが、私たちの得意分野であるオンライン集客の本格化、この3点を重点的に進めていく所存です。

ディストリビューション事業の中期ゴール

江連:ディストリビューション事業の中期ゴールは、どのように設定されていますか? 

稲次:当事業の中期計画では、2030年9月期に保有ARR36億円を目標としています。保有ARRとは、当社のサービスの契約総額を指しており、この36億円の計算根拠として「T2D3」というモデルを採用しています。

「T2D3」とは、トリプルを2回、ダブルを3回という成長モデルを意味していまして、仮に初年度を1億円でスタートした場合、2年目で3倍の3億円、3年目も3倍の9億円、4年目は2倍の18億円、5年目も2倍で36億円という成長カーブを描いていくものです。このモデルでは、前半に急成長を遂げ、後半は質を伴った堅実な成長を目指していく方針です。

FY26/9 連結業績予想

江連:では、2026年9月期の見通しと財務戦略について教えてください。 

稲次:まず、修正はありません。スライドは2026年9月期の連結業績予想です。売上が28億1,700万円で、前年比10パーセント増、営業利益は3億円となります。

FY26/9 連結営業利益着地予想の詳細

稲次:詳細を説明します。まず、生成AIを導入するミエルカ事業の堅実な成長によって、ディストリビューション事業の先行投資前の営業利益は4億2,000万円から4億5,000万円を見込んでいます。

ディストリビューション事業においては、採用費を含む人件費、展示会出展、集客メディアの構築を中心とした販売促進費に対して、通期で先ほどのLTV/CACの値を考慮しながら、1億2,000万円から1億5,000万円の投資を見込んでいます。

まとめると、ミエルカ事業で着実な成長を実現しつつ、有望な市場に進出するための投資を行いながらも、営業利益3億円という一定の収益水準を確保していく方針です。

FY26/9 連結四半期見通し

江連:連結四半期の見通しはどのようになっていますか? 

稲次:四半期ごとの見通しですが、売上を持続的に成長させ、ミエルカ事業による収益の一部をディストリビューション事業に割り当てていく方針です。

第1四半期は前年同期比で減益となっていますが、その要因としては、採用費を中心とした人材関連費用が挙げられます。

2025年9月期第1四半期に関しては、2024年の第4四半期に採用活動が集中した影響もあり、前年同期比で営業利益が減少していますが、計画どおりの推移です。

財務戦略と還元方針

江連:財務戦略と還元方針はどのようになっていますか? 

稲次:こちらに関しても、変わりはありません。当社は分散されたお客さまから安定したキャッシュフローを得ることができています。また、大きな設備投資を要する業態ではありません。

したがって、効率的な事業運営を可能とする事業および財務の基盤があり、十分な投資余力を確保しています。この投資余力を活用し、M&Aや成長投資を進めることで、当社グループのスケーリングだけでなく、ROEやROICといった経営指標の向上も図っていきます。

江連:投資家の方も気になる点かと思いますが、株主還元はどのようになっていますか? 

FY26/9 株主還元

稲次:配当性向に関しては、20パーセントかつ累進配当を行う方針です。ただし、大型のM&Aなどにより財務状況が大きく変化した場合は、再検討させていただく可能性もあります。

今期の配当金は30円を予定しています。前期は普通配当20円に創業20周年記念配当として加えましたが、今期は普通配当として30円とする予定です。これは成長投資を行いつつ、安定したキャッシュフローを積み上げていくことが可能であるため、このように計画しています。

江連:前期は普通配当20円に記念配当10円を加えて30円でしたが、今期は普通配当だけで30円ということですね? 

稲次:おっしゃるとおりです。

M&Aの考え方

江連:M&Aの考え方はどのようになっていますか? 

稲次:スライドの「①シナジーとシェア最大化」と「②参入障壁の強化」は、ミエルカ事業を含む本業の強化に関するものです。

「③プロダクトの獲得」に関しては、当社の強みを活かし、転用する取り組みです。具体的には、Web集客という強みによって、買収対象企業の価値や売上を向上させることができる企業を探索している状況です。

FY25/9 M&A実績

江連:これまでのM&Aの実績について教えてください。

稲次:昨期、株式会社so.laの株式を取得しました。株式会社so.laのM&Aは、「②参入障壁の強化」に該当します。

株式会社so.laの代表取締役である辻正浩氏は業界内で非常に重要なポジションにあり、影響力と実力を兼ね備えた方です。そのため、私たちの参入障壁の強化に大きく貢献していただいています。

また、この1年間で私たちのコンサルタントへの技術指導や研修、さらにはこれまで知り得なかったノウハウの提供により、売上の成長だけでなく品質の向上にも寄与いただいています。このように、M&Aを実施したことは非常に良い結果をもたらしたと考えています。

江連:プラスに働いたわけですね。

稲次:そのとおりです。

質疑応答:人材採用の進捗について

江連:「採用の進捗状況を教えてください」というご質問です。

稲次:採用に関してですが、昨今は人材難がしきりに言われています。しかし、これを言い訳にしてはいけないと考えています。前期から当第1四半期にかけての採用計画では、純増を目指し、数値も含めて非常に順調に進んでいます。現在実行している施策の1つは、採用プロセスのスピードアップです。

採用において、滞留が原因で、選考期間中に候補者が他社に決めてしまうリスクを回避するため、スケジュールを短縮し、質を落とすことなく、早ければ2週間から3週間で選考を進めています。これがまず大きなポイントです。

次に、エージェントネットワークの拡大です。いわゆる採用エージェントのネットワークを強化しています。分散と相性という観点からも、候補者が従来のように大手に一括で登録するだけでなく、体育会系専門やマーケター専門など、特色のあるエージェントに分散される傾向があります。このため、各エージェントとのパイプを網羅的に構築し、候補者が常に上がってくる状況を作っています。この2点を実行しています。

江連:稲次さんは、その採用を担当されているのですか? 

稲次:そうですね。私自身も採用に直接関与して進めています。

質疑応答:今後の採用計画と強化したい職種について

江連:「今後の採用計画と強化したい職種を教えてください」というご質問です。

稲次:営業、コンサルタント、エンジニアといった職種をバランスよく採用していきたいという点に変わりはありません。一方で、強化していきたい領域としては、生成AIに関連するAIエンジニアと、M&AおよびPMIに関連する専門性を持った人材の2点を重視していきたいと考えています。

稲次氏よりご挨拶

稲次:みなさま、本日は当社の決算説明をご視聴いただき、誠にありがとうございます。当社は業績を最重要視しています。生成AIを活用し、ミエルカ事業において堅実な成長を遂げるとともに、ディストリビューション事業やM&Aを組み合わせることで非連続的な成長を実現していきます。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。

配信元: ログミーファイナンス

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