*10:09JST Geolocation Technology:IP位置情報で社会インフラを支える、今期は先行投資の期間
Geolocation Technology<4018>は、IPアドレスを基点とした位置情報データベースと分析技術を強みとするITサービス企業である。IPアドレスに位置情報や企業情報など100種類以上の情報を紐づけた、独自のデータベースを活用し事業を展開。インターネット通信に付随するIPアドレスを解析し、アクセス元の国・地域・都道府県、回線種別、組織属性などを高精度で判定する技術が中核となる。主力サービスはIPアドレス判定サービス「SURFPOINT」、「SURFPOINT」をWebサイト・アプリケーション上で利用できるIP Geolocation技術の流通プラットフォーム「どこどこJP」で、金融機関、EC事業者、オンラインゲーム、動画配信事業者、行政・公共分野など、セキュリティと利便性の両立が強く求められる領域で幅広く採用されている。事業はIPアドレスデータベース提供およびAPIサービスを軸に構成され、月額課金を中心としたストック型に近い収益モデルとなる。
同社の強みは、第一に長年にわたり蓄積してきたIPアドレスデータベースの精度と更新体制にある。IP情報は頻繁に変化するが、同社は独自の収集・検証プロセスを通じて、国内回線情報を中心に高い判定精度を維持しており、誤判定リスクを抑えた運用が可能となっている。海外IPデータベースや一般的なアクセス解析ツールでは代替しきれない、日本固有の回線事情や企業ネットワーク構造への対応力が、金融機関や自治体、広告主といった精度要求の高い顧客から評価されている。第二に、APIを中心としたサービス設計による高い汎用性が挙げられる。既存システムへの実装負荷が低く、本人認証、不正検知、地域制限など複数用途に横断的に利用できるため、導入後の継続利用率が高い点が収益の安定化につながっている。第三に、IP位置情報という参入障壁の高いニッチ領域に特化している点である。データ整備には時間とコストを要し、短期的な模倣が難しい分野であり、同社は国内専業プレイヤーとして独自のポジションを確立している。
2026年6月期第1四半期の業績では、売上高は180百万円(前年同期比9.2%増)、営業利益は3百万円(同75.6%減)で着地した。サブスクリプションサービスの売上は堅調に推移しており、2026年6月期第1四半期においては四半期比で過去最高の売上を達成した。顧客数は2024年6月期第1四半期を底に増加傾向にあり、顧客平均単価は2022年6月期第1四半期と比較し25.8%増加した。利益面は、事業拡大に伴う人員増や開発・営業強化による先行投資の影響で大きな問題とはならない。そのほか、データ精度向上やサービス強化に向けた開発投資、人材関連費用が継続的に発生しているものの、クラウド基盤の最適化や業務効率化を進めている。通期見通しは、売上高731百万円(前期比6.6%増)、営業損益79百万円の赤字を見込んでいる。解約率が低水準で推移していることや、セキュリティ・認証分野の構造的な需要拡大を背景に、会社計画の達成確度は高いと考えられる。
同社は2025年10月1日に「SURFPOINT BtoB2」をリリース、搭載企業数が20万組織から60万組織追加されて80万組織となった。「どこどこJP」のマーケットプレイスにて利用可能で、2026年には組織数100万件を目指す。また、「どこどこJP(JavaScript版)」では、顧客の利用規模に応じた新料金プランを導入し、顧客単価向上と収益基盤の拡充を進めている。マルチサイトプラン(月額48,000円~/月)で顧客単価の上昇につながっており、販売も順調に推移しているようだ。
中期経営計画では、2030年3月期の目標として、売上高30億円、営業利益率30%を上げている。創業30周年をマイルストーンとし、IP Geolocation技術を中心に事業構造を進化させ、持続的な成長への転換を目指していく。従業員数は今期75名(前期60名)まで増加させ、今後さらに全社一丸で中核人材の獲得と持続的成長を見据えた体制強化を推進していく。そのほか、東京営業所の開設・福岡営業所の拡張移転、本社拡張等営業力と採用基盤を構築。出向社員の受け入れも活用し、体制拡充を推進している。
同社は事業基盤の強化を優先しつつ、株主還元についても一定の配慮を示している。配当は業績動向を踏まえた水準を維持する方針であり、成長投資と還元のバランスを重視する姿勢がうかがえる。また、株主優待も導入しており、100株(単元株)以上の株式を保している株主様を対象とし、保有株式数に応じて静岡県三島市を中心とした静岡県東部(伊豆地域を含む)の特産品を提供している。優待品には、箱根西麓三島の野菜詰め合わせ、三島甘藷(紅あずま)、箱根西麓牛詰め合わせ、うなぎの蒲焼きなど多くの種類がある。
総じて、同社は高精度なIP位置情報という専門性の高い分野で確固たる競争力を有し、マーケティング分野、Web広告分野、ネット犯罪対策分野など幅広い活用用途が存在している。安定したストック型収益と応用分野の広がりを背景に、中長期的な業績成長余地は大きい。今後のサービス高度化と顧客基盤の拡大の進捗に、引き続き注目していきたい。
<NH>
同社の強みは、第一に長年にわたり蓄積してきたIPアドレスデータベースの精度と更新体制にある。IP情報は頻繁に変化するが、同社は独自の収集・検証プロセスを通じて、国内回線情報を中心に高い判定精度を維持しており、誤判定リスクを抑えた運用が可能となっている。海外IPデータベースや一般的なアクセス解析ツールでは代替しきれない、日本固有の回線事情や企業ネットワーク構造への対応力が、金融機関や自治体、広告主といった精度要求の高い顧客から評価されている。第二に、APIを中心としたサービス設計による高い汎用性が挙げられる。既存システムへの実装負荷が低く、本人認証、不正検知、地域制限など複数用途に横断的に利用できるため、導入後の継続利用率が高い点が収益の安定化につながっている。第三に、IP位置情報という参入障壁の高いニッチ領域に特化している点である。データ整備には時間とコストを要し、短期的な模倣が難しい分野であり、同社は国内専業プレイヤーとして独自のポジションを確立している。
2026年6月期第1四半期の業績では、売上高は180百万円(前年同期比9.2%増)、営業利益は3百万円(同75.6%減)で着地した。サブスクリプションサービスの売上は堅調に推移しており、2026年6月期第1四半期においては四半期比で過去最高の売上を達成した。顧客数は2024年6月期第1四半期を底に増加傾向にあり、顧客平均単価は2022年6月期第1四半期と比較し25.8%増加した。利益面は、事業拡大に伴う人員増や開発・営業強化による先行投資の影響で大きな問題とはならない。そのほか、データ精度向上やサービス強化に向けた開発投資、人材関連費用が継続的に発生しているものの、クラウド基盤の最適化や業務効率化を進めている。通期見通しは、売上高731百万円(前期比6.6%増)、営業損益79百万円の赤字を見込んでいる。解約率が低水準で推移していることや、セキュリティ・認証分野の構造的な需要拡大を背景に、会社計画の達成確度は高いと考えられる。
同社は2025年10月1日に「SURFPOINT BtoB2」をリリース、搭載企業数が20万組織から60万組織追加されて80万組織となった。「どこどこJP」のマーケットプレイスにて利用可能で、2026年には組織数100万件を目指す。また、「どこどこJP(JavaScript版)」では、顧客の利用規模に応じた新料金プランを導入し、顧客単価向上と収益基盤の拡充を進めている。マルチサイトプラン(月額48,000円~/月)で顧客単価の上昇につながっており、販売も順調に推移しているようだ。
中期経営計画では、2030年3月期の目標として、売上高30億円、営業利益率30%を上げている。創業30周年をマイルストーンとし、IP Geolocation技術を中心に事業構造を進化させ、持続的な成長への転換を目指していく。従業員数は今期75名(前期60名)まで増加させ、今後さらに全社一丸で中核人材の獲得と持続的成長を見据えた体制強化を推進していく。そのほか、東京営業所の開設・福岡営業所の拡張移転、本社拡張等営業力と採用基盤を構築。出向社員の受け入れも活用し、体制拡充を推進している。
同社は事業基盤の強化を優先しつつ、株主還元についても一定の配慮を示している。配当は業績動向を踏まえた水準を維持する方針であり、成長投資と還元のバランスを重視する姿勢がうかがえる。また、株主優待も導入しており、100株(単元株)以上の株式を保している株主様を対象とし、保有株式数に応じて静岡県三島市を中心とした静岡県東部(伊豆地域を含む)の特産品を提供している。優待品には、箱根西麓三島の野菜詰め合わせ、三島甘藷(紅あずま)、箱根西麓牛詰め合わせ、うなぎの蒲焼きなど多くの種類がある。
総じて、同社は高精度なIP位置情報という専門性の高い分野で確固たる競争力を有し、マーケティング分野、Web広告分野、ネット犯罪対策分野など幅広い活用用途が存在している。安定したストック型収益と応用分野の広がりを背景に、中長期的な業績成長余地は大きい。今後のサービス高度化と顧客基盤の拡大の進捗に、引き続き注目していきたい。
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