ユーロ週間見通し:底堅いか、日銀利上げ予想も根強い円売り

配信元:フィスコ
投稿:2025/12/13 15:25
*15:25JST ユーロ週間見通し:底堅いか、日銀利上げ予想も根強い円売り ■強含み、欧米金利差の縮小観測広がる

今週のユーロ・ドルは強含み。欧州中央銀行(ECB)は来年末までに利上げを開始するとの見方が広がり、米国とユーロ圏の金利差縮小の可能性が浮上したことから、リスク選好的なユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。米長期金利の高止まりが意識されたが、ドイツの長期金利上昇もユーロ買いにつながったようだ。取引レンジ:1.1615ドル-1.1763ドル。

■底堅いか、ECBの政策維持観測と米利下げで

来週のユーロ・ドルは底堅いか。12月9-10日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で来年の緩和継続に慎重姿勢が示され、ドル売りは後退。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)議長人事が意識されドル買いを抑える。一方、12月18日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会で政策維持も、来年の利上げに思惑が広がり、ユーロ買いの場面もあろう。

予想レンジ:1.1600ドル-1.1900ドル

■堅調推移、ECBは来年後半にも利上げ開始の可能性浮上

今週のユーロ・円は堅調推移。183円台前半まで上昇し、一段高となった。日本銀行による12月利上げの可能性が高まったものの、欧州中央銀行(ECB)は来年後半にも利上げを開始するとの市場観測が広がり、リスク選好的なユーロ買い・円売りが活発となった。日本財政の悪化に対する懸念は消えていないこともユーロ買い・円売り促したようだ。取引レンジ:180円50銭-183円16銭。

■底堅いか、日銀利上げ予想も根強い円売り

来週のユーロ・円は底堅いか。12月18日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会で、現行の政策維持の見通し。ただ、来年後半にかけて利上げに思惑が広がり、ユーロは売りづらい。一方、日本銀行は同18-19日の金融政策決定会合で利上げの公算。ただ、来年以降の金利見通しははっきりしないため、円買いは想定内にとどまるだろう。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・16日:12月製造業PMI(11月:49.6)
・18日:欧州中央銀行理事会(予想:政策金利は現状維持)

予想レンジ:181円00銭-185円00銭


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