*11:03JST ハークスレイ Research Memo(3):中食、店舗アセット&ソリューション、物流・食品加工の3事業を展開(1)
■ハークスレイ<7561>の事業概要
1. 中食事業
中食事業はつくりたての弁当や惣菜を持ち帰り方式で販売する「ほっかほっか亭」とパーティーなどのケータリングビジネスを展開している。
「ほっかほっか亭」は2025年10月末時点で全国で788店舗を展開しており、約8割をFC店が占めている。同社は、約2割の直営店の運営及び本部機能を担う。同社の売上は主に店舗への食材等の卸売りとロイヤリティである。独自のFCシステムを構築しており、研修センターにて基本作業からピーク時運営、店舗管理研修などの店長研修を行っている。「ほっかほっか亭」の店舗は通常20~25坪で最適な店舗レイアウトを構築しており、出店費用の抑制につなげている。また、直営店をオーナーにレンタル型で提供し、チェーン加盟したうえで営業を開始できる制度もあり、オーナーの低資金開業を可能にしている。オーナーにとっては店舗運営などのノウハウを学べるほか低資金で増店できるため低リスクであり、同社にとっては事業を拡大できる仕組みとなっている。
同社ではコインランドリーチェーン「Wash&Shine!」も運営しており、ロードサイドに「ほっかほっか亭」と併設するケースが増えている。加えて、近年では外販チームを設置して大口受注の獲得を強化しており、コロナ禍収束後に各所で復活したイベント案件を受注し、堅調に推移している。
同社は中食事業(惣菜・弁当)のKPIとして、月次で既存店売上高(前年同月比)と店舗数を公開している。既存店売上高は2024年4月以降はほぼ前年同月を超える堅調な推移であり、月ごとにばらつきはあるものの、おおむね約102%で推移してきた。店舗数は緩やかな減少傾向が続いており、2024年4月時点の837店舗から、2025年10月には788店舗へと減少した。なお、同社は効率的な出店戦略を推進しており、2026年3月期中間期には新たに3店舗を出店した。
中食事業(惣菜・弁当)の直近5年の動向は、コロナ禍においてはイベントなどの大型注文の減少、スーパーや飲食店の中食強化による競争激化、在宅勤務による内食需要の増加などの影響により、厳しい事業環境となった。売上高は2021年3月期に16,485百万円、2022年3月期に16,136百万円となった。2023年3月期以降は、コロナ禍の対応としてデリバリーニーズへの対応を積極的に行うとともに、SNSマーケティングの強化を実施したほか、コロナ禍収束後にイベントやパーティーなどが復活したことで、徐々に盛り返し、2025年3月期は17,325百万円となった。2026年3月期中間期は、大阪・関西万博への出展を契機にメディア露出や各種SNS投稿を増やし、認知度が高まったこと及び新メニューが、増収の要因となった。また、ケータリング部門及びセレモニー部門では、2025年4月に業務提携契約を締結した貸会議室運営大手の(株)ティーケーピーからのパーティー・お弁当等の受注などにより増収となった。
セグメント利益は、コロナ禍やエネルギー・原材料価格の高騰を背景に、おおむね下降の一途をたどってきたが、進行期に反転した。2021年3月期は922百万円、2022年3月期は406百万円、2023年3月期は257百万円、2024年3月期は259百万円となり、2025年3月期は72百万円の損失となった。2025年3月期は米価などの原材料価格の高騰影響が大きく、利益は赤字へ転落した。2026年3月期中間期は、備蓄米の一部活用や新メニューなどの取り組みが奏功し、黒字回復を果たした。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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1. 中食事業
中食事業はつくりたての弁当や惣菜を持ち帰り方式で販売する「ほっかほっか亭」とパーティーなどのケータリングビジネスを展開している。
「ほっかほっか亭」は2025年10月末時点で全国で788店舗を展開しており、約8割をFC店が占めている。同社は、約2割の直営店の運営及び本部機能を担う。同社の売上は主に店舗への食材等の卸売りとロイヤリティである。独自のFCシステムを構築しており、研修センターにて基本作業からピーク時運営、店舗管理研修などの店長研修を行っている。「ほっかほっか亭」の店舗は通常20~25坪で最適な店舗レイアウトを構築しており、出店費用の抑制につなげている。また、直営店をオーナーにレンタル型で提供し、チェーン加盟したうえで営業を開始できる制度もあり、オーナーの低資金開業を可能にしている。オーナーにとっては店舗運営などのノウハウを学べるほか低資金で増店できるため低リスクであり、同社にとっては事業を拡大できる仕組みとなっている。
同社ではコインランドリーチェーン「Wash&Shine!」も運営しており、ロードサイドに「ほっかほっか亭」と併設するケースが増えている。加えて、近年では外販チームを設置して大口受注の獲得を強化しており、コロナ禍収束後に各所で復活したイベント案件を受注し、堅調に推移している。
同社は中食事業(惣菜・弁当)のKPIとして、月次で既存店売上高(前年同月比)と店舗数を公開している。既存店売上高は2024年4月以降はほぼ前年同月を超える堅調な推移であり、月ごとにばらつきはあるものの、おおむね約102%で推移してきた。店舗数は緩やかな減少傾向が続いており、2024年4月時点の837店舗から、2025年10月には788店舗へと減少した。なお、同社は効率的な出店戦略を推進しており、2026年3月期中間期には新たに3店舗を出店した。
中食事業(惣菜・弁当)の直近5年の動向は、コロナ禍においてはイベントなどの大型注文の減少、スーパーや飲食店の中食強化による競争激化、在宅勤務による内食需要の増加などの影響により、厳しい事業環境となった。売上高は2021年3月期に16,485百万円、2022年3月期に16,136百万円となった。2023年3月期以降は、コロナ禍の対応としてデリバリーニーズへの対応を積極的に行うとともに、SNSマーケティングの強化を実施したほか、コロナ禍収束後にイベントやパーティーなどが復活したことで、徐々に盛り返し、2025年3月期は17,325百万円となった。2026年3月期中間期は、大阪・関西万博への出展を契機にメディア露出や各種SNS投稿を増やし、認知度が高まったこと及び新メニューが、増収の要因となった。また、ケータリング部門及びセレモニー部門では、2025年4月に業務提携契約を締結した貸会議室運営大手の(株)ティーケーピーからのパーティー・お弁当等の受注などにより増収となった。
セグメント利益は、コロナ禍やエネルギー・原材料価格の高騰を背景に、おおむね下降の一途をたどってきたが、進行期に反転した。2021年3月期は922百万円、2022年3月期は406百万円、2023年3月期は257百万円、2024年3月期は259百万円となり、2025年3月期は72百万円の損失となった。2025年3月期は米価などの原材料価格の高騰影響が大きく、利益は赤字へ転落した。2026年3月期中間期は、備蓄米の一部活用や新メニューなどの取り組みが奏功し、黒字回復を果たした。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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