*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米金融政策にらみも円売りがサポート
8日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。今週の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げは織り込まれ、過度なドル売りは縮小の見通し。一方、日銀利上げ観測は根強いものの、日本の財政悪化懸念による円売りは続く。
前週末に発表された米コアPCE価格指数が市場予想並みにとどまり、インフレ鈍化が確認されたものの、米景況感指数の改善がドルを支えた。連邦準備制度理事会(FRB)の0.25%利下げ観測が強まるなかドル買いは抑制されたが、日銀の追加利上げ観測も勢いを欠き、方向感の乏しい展開に。週明けアジア市場では、日本のマイナス成長による円売りが先行。その後は日本株の一時弱含みでドル・円は下落したものの、持ち直した。
この後の海外市場は明日からのFOMCでの政策決定を控え、積極的に動きづらい展開に。米経済指標の一部が軟調な一方、利下げ期待はすでに織り込みが進み、ドルの下値は限定的とみられる。加えて、日銀の年内利上げ観測が円買い材料となるが、米長期金利の戻りが意識されれば円高の勢いは鈍化しよう。全般的に154円後半を下値に狭いレンジでのもみ合いが続くとみられ、重要イベントを前に市場は慎重な姿勢を維持する可能性があろう。
【今日の欧米市場の予定】
・01:00 米・11月NY連銀1年インフレ期待(10月:+3.24%)
<CS>
前週末に発表された米コアPCE価格指数が市場予想並みにとどまり、インフレ鈍化が確認されたものの、米景況感指数の改善がドルを支えた。連邦準備制度理事会(FRB)の0.25%利下げ観測が強まるなかドル買いは抑制されたが、日銀の追加利上げ観測も勢いを欠き、方向感の乏しい展開に。週明けアジア市場では、日本のマイナス成長による円売りが先行。その後は日本株の一時弱含みでドル・円は下落したものの、持ち直した。
この後の海外市場は明日からのFOMCでの政策決定を控え、積極的に動きづらい展開に。米経済指標の一部が軟調な一方、利下げ期待はすでに織り込みが進み、ドルの下値は限定的とみられる。加えて、日銀の年内利上げ観測が円買い材料となるが、米長期金利の戻りが意識されれば円高の勢いは鈍化しよう。全般的に154円後半を下値に狭いレンジでのもみ合いが続くとみられ、重要イベントを前に市場は慎重な姿勢を維持する可能性があろう。
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