<注目銘柄>=高圧ガス、今期営業最高益計画でPBRに修正余地
高圧ガス工業<4097.T>は低PBR(株価純資産倍率)が山積する化学セクターのなかでも本業は堅調に利益を拡大しており、中長期の目線で手掛けたい。
同社は産業用や医療用ガスを供給。溶解アセチレン最大手であり、一定の価格交渉力を持つとみられるほか、水素蓄圧器の開発も推進している。26年3月期は売上高が前期比3.0%増の1020億円、営業利益は同5.5%増の63億円を計画。営業利益は前期に続き過去最高益の更新を見込む。配当性向は今期から50%を目安とし、6%台で推移していたROE(自己資本利益率)については将来的に8%超に高める方針を掲げている。
溶解アセチレンは火炎温度の高さが特長で、金属の溶接や溶断などに用いられており、国土強靱化の流れを受けた建設・土木工事向けや、造船向けの需要に関しては、今後は底堅く推移すると想定される。PBRは0.75倍程度でなお修正余地があり、足もとで配当利回りは3%台後半だ。8月8日に年初来高値1130円を形成した後に騰勢は一服したが、時価総額は600億円台と、バリュー株で超過収益を狙う機関投資家の断続的な資金流入が期待できる水準と言える。(碧)
出所:MINKABU PRESS
同社は産業用や医療用ガスを供給。溶解アセチレン最大手であり、一定の価格交渉力を持つとみられるほか、水素蓄圧器の開発も推進している。26年3月期は売上高が前期比3.0%増の1020億円、営業利益は同5.5%増の63億円を計画。営業利益は前期に続き過去最高益の更新を見込む。配当性向は今期から50%を目安とし、6%台で推移していたROE(自己資本利益率)については将来的に8%超に高める方針を掲げている。
溶解アセチレンは火炎温度の高さが特長で、金属の溶接や溶断などに用いられており、国土強靱化の流れを受けた建設・土木工事向けや、造船向けの需要に関しては、今後は底堅く推移すると想定される。PBRは0.75倍程度でなお修正余地があり、足もとで配当利回りは3%台後半だ。8月8日に年初来高値1130円を形成した後に騰勢は一服したが、時価総額は600億円台と、バリュー株で超過収益を狙う機関投資家の断続的な資金流入が期待できる水準と言える。(碧)
出所:MINKABU PRESS
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