【中銀チェック】カナダ中銀は8会合ぶり据え置きか?利下げ期待も見られる
【中銀チェック】カナダ中銀は8会合ぶり据え置きか?利下げ期待も見られる
16日にカナダ銀行(中央銀行)金融政策会合の結果が公表されます。昨年6月の会合で利下げを開始したカナダ中銀は、前回3月12日の会合まで7会合連続で利下げを実施。5.00%あった政策金利は2.75%となっています。2022年には+8%台を付けていたカナダのインフレ率(CPI前年比)は、昨年9月時点で+1.6%まで鈍化。今年1月分でも+1.9%とインフレターゲットの2.0%を下回る伸びとなっており、利下げ継続を支えていました。しかし、前回の会合後3月18日に発表された最新2月のCPIは+2.6%まで一気に上昇。前月比も1月の+0.1%から+1.1%に跳ね上がっています。日用品などを対象とする連邦物品サービス税(GST)と統一売上税(HST)の免除期間が2月半ばに終了したことが物価を一気に押し上げました。
この物価上昇を受けて今回の会合では金利据え置きが見込まれています。今後の物価がトランプ関税の影響で上振れる可能性が高いことも据え置き期待につながっています。カナダは2月28日に発表された2024年第4四半期GDPが前期比年率+2.6%とかなり好調。第3四半期も+2.2%へ上方修正されており、利下げによる景気支援がうまくいっています。しかし、トランプ関税の影響で今後は厳しい状況もありうるとの警戒感が見られ、今回の中銀会合でも短期金利市場で31%が利下げを見込んでいる状況。エコノミストなど専門家による予想も据え置きが過半数を占めているとはいえ40%程度が0.25%の利下げ継続を見込んでいます。少数意見である利下げ実施の場合はカナダ売り、据え置きの場合は声明に注目で、今後の利下げ姿勢を強く示すようだと、据え置き決定でいったんは買われても、その後カナダ売りが強まる可能性があります。
MINKABUPRESS 山岡
16日にカナダ銀行(中央銀行)金融政策会合の結果が公表されます。昨年6月の会合で利下げを開始したカナダ中銀は、前回3月12日の会合まで7会合連続で利下げを実施。5.00%あった政策金利は2.75%となっています。2022年には+8%台を付けていたカナダのインフレ率(CPI前年比)は、昨年9月時点で+1.6%まで鈍化。今年1月分でも+1.9%とインフレターゲットの2.0%を下回る伸びとなっており、利下げ継続を支えていました。しかし、前回の会合後3月18日に発表された最新2月のCPIは+2.6%まで一気に上昇。前月比も1月の+0.1%から+1.1%に跳ね上がっています。日用品などを対象とする連邦物品サービス税(GST)と統一売上税(HST)の免除期間が2月半ばに終了したことが物価を一気に押し上げました。
この物価上昇を受けて今回の会合では金利据え置きが見込まれています。今後の物価がトランプ関税の影響で上振れる可能性が高いことも据え置き期待につながっています。カナダは2月28日に発表された2024年第4四半期GDPが前期比年率+2.6%とかなり好調。第3四半期も+2.2%へ上方修正されており、利下げによる景気支援がうまくいっています。しかし、トランプ関税の影響で今後は厳しい状況もありうるとの警戒感が見られ、今回の中銀会合でも短期金利市場で31%が利下げを見込んでいる状況。エコノミストなど専門家による予想も据え置きが過半数を占めているとはいえ40%程度が0.25%の利下げ継続を見込んでいます。少数意見である利下げ実施の場合はカナダ売り、据え置きの場合は声明に注目で、今後の利下げ姿勢を強く示すようだと、据え置き決定でいったんは買われても、その後カナダ売りが強まる可能性があります。
MINKABUPRESS 山岡
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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