■VIXETF <318A> 1,700円 (+290円、+20.6%) 一時ストップ高
VIX短期先物指数ETF <318A> [東証E]が急反騰、一時ストップ高となった。同ETFは円換算した「S&P500VIX短期先物指数超過リターン」を対象指標とするETF(上場投資信託)。指標の構成要素であるVIX先物は、相場の変動性が高まると上昇する米VIX指数を原資産とする。8日の米国市場において、VIX指数は52台と前の日の低下が一服して再び上昇した。トランプ米政権からは中国に対し合計で104%の関税を課す方針が伝わり、今後も相場のボラティリティが一段と高まることが警戒されたようだ。これを受け、VIXETFを物色する姿勢が広がった。
■クオリプス <4894> 8,950円 (+1,500円、+20.1%) ストップ高
クオリプス <4894> [東証G]がストップ高。大阪大学発のバイオベンチャーで、ヒトiPS細胞 由来の細胞シートなど再生医療製品の開発などを手掛ける。8日取引終了後、同社は厚生労働省に虚血性心筋症による重症心不全を適応としたヒト(同種)iPS細胞由来心筋細胞シートの製造販売承認申請を行ったことを発表、これを材料視する買いが集中した。株価は前日に12%強の大幅高で切り返し、25日移動平均線の上に再浮上したが、9日はマドを開けて上放れる格好となった。
■売れるG <9235> 493円 (+80円、+19.4%) ストップ高
売れるネット広告社グループ <9235> [東証G]がストップ高。8日取引終了後、子会社の売れる越境EC社が中国ネット大手バイトダンスの協力を受け、「中国TikTokライブコマース」市場への本格参入を開始したと発表。これを材料視した買いが膨らんだ。日本企業が中国市場へスムーズかつ効果的に参入できる新たな販路を提供する。中国版TikTok「抖音(ドウイン)」で、バイトダンス公認の影響力があるKOL(Key Opinion Leader)を起用し、ライブ配信とショート動画で商品をダイレクトに紹介。KOLのキャスティングから配信設計、販売分析までワンストップで支援する体制を整えているという。
■セルシード <7776> 547円 (+80円、+17.1%) ストップ高
セルシード <7776> [東証G]がストップ高。ケイファーマ <4896> [東証G]など 再生医療関連に高いものが目立った。クオリプス <4894> [東証G]が8日の取引終了後、厚生労働省に対して虚血性心筋症による重症心不全を適応としたヒト(同種)iPS細胞由来心筋細胞シートの再生医療等製品製造販売承認申請を行ったと発表。これを受けて同社株がストップ高の8950円でカイ気配となったほか、他の再生医療関連銘柄に物色が波及した。両社のほかジェイホールディングス <2721> [東証S]、Heartseed <219A> [東証G]なども大幅高となった。
■サトウ食品 <2923> 7,180円 (+410円、+6.1%)
サトウ食品 <2923> [東証S]が続急伸。8日の取引終了後、25年4月期の連結業績予想について、売上高を450億円から462億円(前期比8.5%増)へ、営業利益を21億円から27億7000万円(同4.3%増)へ、純利益を17億1000万円から21億2000万円(同7.6%減)へ上方修正し、減益予想から一転して営業増益としたことが好感された。時短・簡便といったニーズの高まりとコメ価格高騰を背景に、パックごはんや包装餅といった即食性のある商品の利用機会が拡大し、販売金額と販売数量が増加したことが要因。また、その他原材料費及び物流費の高騰を受け、価格改定を実施したことも寄与した。同時に、期末一括配当予想を60円から70円(前期60円)へ引き上げた。普通配当を5円増額するとともに、25年4月に創業75周年を迎えたことを記念して5円の記念配当を実施する。
■パルHD <2726> 3,545円 (+200円、+6.0%)
東証プライムの上昇率2位。パルグループホールディングス <2726> [東証P]が続急伸。8日の取引終了後に発表した26年2月期の連結業績予想で、売上高2310億円(前期比11.2%増)、営業利益264億円(同11.6%増)、純利益168億5000万円(同42.2%増)と2ケタ増収増益を見込むことが好感された。前年のM&Aにより、「レイ・カズン」「w closet」「ノーリーズ」の3つのブランドがグループに新たに加わったことで売上高・利益の両面で貢献が期待できるほか、前年に発生したサーバートラブルに伴う販売機会ロスの反動増も売上高を押し上げる見通し。また、為替相場の落ち着きや販管費抑制効果の継続も寄与するとしている。なお、25年2月期決算は、売上高2078億2500万円(前の期比7.9%増)、営業利益236億5600万円(同27.1%増)、純利益118億4800万円(同7.8%減)だった。サーバートラブルによる仕入れ抑制の影響があったものの、雑貨事業で「3コインズ」が引き続き好調に推移した。なお、最終利益は創業者退任に伴う特別功労金31億5800万円を特別損失として引当計上したことが響き減益となった。
■ロート <4527> 2,266.5円 (+106.5円、+4.9%)
東証プライムの上昇率4位。ロート製薬 <4527> [東証P]が大幅続伸。英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズが8日、ロートに対し、中核事業への集中などに向け株主とより建設的な対話を求めるためのキャンペーンを開始すると発表した。不振の再生医療事業への投資が株主価値の重荷となり、主力のアイケアや化粧品事業は大きな潜在的価値を持つにもかかわらず、ロート全体の本質的価値を実現するポテンシャルを制限していると懸念を表明した。英ファンド側との対話を通じ、ロートの企業価値が向上するとの思惑から、買いを誘ったようだ。
■シンカ <149A> 1,071円 (+50円、+4.9%)
シンカ <149A> [東証G]が大幅続伸。8日の取引終了後に、アラブ首長国連邦ドバイ在住の個人投資家ヴォイチェフ・ヤクブ・ポドバス氏が同社株を買い増し、筆頭株主となったことが明らかとなり、これを手掛かり視した買いが入ったようだ。同日提出された変更報告書(報告義務発生日4月1日)によると。ポドバス氏の保有割合は15.75%となり、3月4日提出の同報告書に記載された保有割合9.83%から上昇。同社社長の江尻高宏氏の保有割合を上回った。ポドバス氏の保有目的は純投資となっている。
■レック <7874> 1,144円 (+48円、+4.4%)
東証プライムの上昇率6位。レック <7874> [東証P]が大幅続伸。家庭用の日用雑貨や衛生用品などの製造を行い主に100円ショップ向けで実績を上げた。全体相場は米関税政策が与えるグローバル経済への影響を懸念し、輸出セクター中心に売りがかさんでいたが、関税の影響を受けない内需株の一角に買いが向かっており、特に「生活防衛関連株」が物色対象として投資資金の有力なシフト先となった。同社株のほか、100円ショップを展開するセリア <2782> [東証S]なども物色された。足もとで進む円高も仕入れコストの低減につながりポジティブ材料として作用した。
■アストロHD <186A> 624円 (+26円、+4.4%)
アストロスケールホールディングス <186A> [東証G]が大幅続伸。8日の取引終了後、米子会社が米国宇宙軍から受注したAPS-Rプロジェクトに関して、変更契約を新たに締結し、受注金額が再度増額したと発表したことが好感された。受注金額は、従来の2940万ドルから4120万ドルに増額した。APS-Rは当初、軌道上で衛星に燃料補給を実施する衛星のプロトタイプの開発を行うプロジェクトとして、23年9月に米国宇宙軍より受注。今回の変更は、燃料補給衛星APS-Rを全面的なミッション開発と運用実証に移行させるためのもので、静止軌道で2回の燃料補給活動を実施する。これにより衛星の動的運用(自由な移動)のための機動性と運用の柔軟性を高めることで、新たな可能性を切り開くという。
■フジHD <4676> 2,995.5円 (+110円、+3.8%)
東証プライムの上昇率10位。フジ・メディア・ホールディングス <4676> [東証P]が大幅続伸。アクティビストとして知られる村上世彰氏の長女である野村絢氏が、フジHDの筆頭株主に浮上したもようであることが8日の取引終了後に明らかとなり、思惑視されたようだ。同日にレノ(東京都渋谷区)が提出した変更報告書(報告義務発生日4月1日)によると、野村絢氏の保有割合は7.52%から8.74%に上昇した。昨年9月末の東宝 <9602> [東証P]の保有割合(7.93%)を上回り、信託銀行保有分を除いたベースでトップとなったとみられている。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。
■JR西日本 <9021> 2,905円 (+51.5円、+1.8%)
西日本旅客鉄道 <9021> [東証P]が続伸。トランプ米政権の相互関税政策で世界経済の不確実性が高まるなか、ディフェンシブ銘柄へ資金をシフトする動きが強まっており、代表格として鉄道株への関心が上昇。なかでも大阪・関西万博で人の動きが活発化し、それによる業績への貢献が期待できる同社の物色人気が高かったようだ。
■市進HD <4645> 405円 (+5円、+1.3%)
市進ホールディングス <4645> [東証S]が続伸。8日の取引終了後に発表した26年2月期の連結業績予想で、売上高185億9200万円(前期比0.7%増)、営業利益9億2300万円(同0.5%増)、純利益3億2100万円(同1.2%増)と増収増益を見込むことが好感された。学習塾事業で合格実績の向上、合格率の向上、集客力の強化を最重要テーマとしてブランド価値の向上に取り組むほか、介護福祉サービス事業は売上高がグループ全体の20%となることを目指して事業拡大を図る。なお、25年2月期決算は、売上高184億5900万円(前の期比2.8%増)、営業利益9億1800万円(同2.5%減)、純利益3億1700万円(同12.7%減)だった。
■MV東海 <8198> 2,955円 (+36円、+1.2%)
マックスバリュ東海 <8198> [東証S]が続伸。8日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.6%増と5ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。買い上げ点数は苦戦したものの、客数、客単価、1品単価がいずれも前年を上回った。
※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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銘柄 | 株価 | 前日比 |
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149A
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2721
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(15:30)
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-60.0
(-0.77%)
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318A
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+19.0
(+1.49%)
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4527
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2,377.0
(15:30)
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4676
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2,943.5
(15:30)
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-128.5
(-4.18%)
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4894
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7,120.0
(15:30)
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-360.0
(-4.81%)
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4896
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770.0
(15:30)
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-4.0
(-0.51%)
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7776
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612.0
(15:30)
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+21.0
(+3.55%)
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7874
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1,308.0
(15:30)
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-54.0
(-3.96%)
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8198
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3,015.0
(15:30)
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-20.0
(-0.65%)
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9021
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3,003.0
(15:30)
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-125.0
(-3.99%)
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9235
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736.0
(15:30)
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-40.0
(-5.15%)
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9602
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8,011.0
(15:30)
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-309.0
(-3.71%)
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