ドラフト Research Memo(7):2024年12月期は売上・利益が過去最高を更新し、収益性が向上(2)

配信元:フィスコ
投稿:2025/04/01 14:07
*14:07JST ドラフト Research Memo(7):2024年12月期は売上・利益が過去最高を更新し、収益性が向上(2) ■ドラフト<5070>の業績動向

2. 財務状況
同社の2024年12月期末における財務状況は、安全性が大幅に向上し、資金繰りの安定化が進んでいる。総資産は前期末比1,006百万円減少したものの、純資産は同594百万円増加し、自己資本比率は46.3%から62.7%へと16.4ポイント改善した。これは、負債合計が同1,601百万円減少し、有利子負債も698百万円削減されたことが要因である。特に流動負債は、買掛金の大幅削減(前期末比1,016百万円減)や短期借入金等の減少(前期末比402百万円減)により同1,309百万円縮小し、流動比率は184.8%から222.9%へと改善した。これにより、短期的な財務リスクは低減した。一方、売掛金及び契約資産が2,037百万円減少したことで流動資産が縮小しており、運転資本の管理が今後の課題となる。有形固定資産の増加(前期末比746百万円増)は、設備投資の進展を示しており、長期的な成長戦略の一環と考えられる。総じて、同社は負債圧縮と自己資本の増強に成功し、財務基盤が強化されたと評価できる。

3. キャッシュ・フロー計算書
同社のキャッシュ・フロー計算書によると、2024年12月期の営業活動によるキャッシュ・フローは2,024百万円と、前期末の234百万円から大幅に増加し、事業の収益性向上を示している。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは898百万円の資金流出と前期末の470百万円の資金流出から拡大しており、設備投資などの増加が影響したと考えられる。財務活動によるキャッシュ・フローは766百万円の資金流出と前期末の489百万円の資金獲得から大幅に減少し、借入金の返済や財務構造の健全化が進んでいることが窺える。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は2,108百万円と増加しており、財務の安定性が向上したことが確認できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

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