２７日の米株式市場の概況、ＮＹダウ続落 自動車関税の発動発表が重荷

　２７日の米株式市場では、ＮＹダウが前日比１５５．０９ドル安の４万２２９９．７０ドルと続落した。トランプ米大統領が米国に輸入される自動車を対象とした２５％の追加関税発動を発表した。自動車株への売り圧力が高まったほか、欧州連合（ＥＵ）などが対抗措置に踏み切ることで世界経済に悪影響が出るとの懸念が強まり、全体相場に対しても重荷となった。

　ゴールドマン・サックス・グループ＜GS＞やスリーエム＜MMM＞が軟調推移。ゼネラル・モーターズ＜GM＞やフォード・モーター＜F＞が下値を模索したほか、ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループ＜JEF＞とゲームストップ＜GME＞が大幅安となった。半面、ビザ＜V＞やベライゾン・コミュニケーションズ＜VZ＞、プロクター・アンド・ギャンブル＜PG＞がしっかり。Ｈ．Ｂ．フラー＜FUL＞が急伸した。

　ナスダック総合株価指数は９４．９８２ポイント安の１万７８０４．０３３と続落した。エヌビディア＜NVDA＞やメタ・プラットフォームズ＜META＞、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ＜AMD＞が売られ、アルファベット＜GOOG＞やアプライド・マテリアルズ＜AMAT＞が冴えない展開となった。一方、アップル＜AAPL＞とテスラ＜TSLA＞が堅調推移。ソレノ・セラピューティクス＜SLNO＞や２３アンドミー・ホールディング＜ME＞、エヌカルタ＜NKTX＞が大幅高となった。

出所：MINKABU PRESS