*16:11JST 表示灯 Research Memo(1):周辺案内地図付き広告ビジネスは安定的、新規サービス領域の拡大が中長期成長のカギ
■要約
表示灯<7368>は、自社開発の周辺案内地図を基礎媒体とした連合広告「ナビタ」(地図広告)が主力事業である。「ナビタ」では、周辺地図・公共施設・災害避難場所等の情報を提供しており、公共性の高い社会インフラの役割を担っている。2024年9月末時点で、2,409駅、1,050自治体、308病院など既に多くの場所に設置されている。また、全国の各交通機関ごとに広告を取り扱うことが許可される指定代理店となっていることから後発企業に対して高い参入障壁を築き上げており、優位性を確保している。
1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期第2四半期(以下、中間期)の業績は、売上収益で前年同期比0.1%減の4,805百万円、営業利益で同55.3%増の412百万円、経常利益で同48.5%増の438百万円、中間純利益で同52.3%増の284百万円となった。ナビタ事業とアド・プロモーション事業の好調が増収増益に貢献した。大幅な増益となった主な要因として、「ナビタ」の戦略的な投資抑制、設置場所の土地所有者(以下、ロケーションオーナー)への広告納金改定、内製化率が高いデジタルサイネージの販売の推進、利益率の高いインバウンド向けWebサービスの好調、「NAVIアラート」開発費の一巡が挙げられる。
2. 2025年3月期業績見通し
2025年3月期通期の連結業績は、売上収益で前期比3.1%増の10,454百万円、営業利益で同5.8%増の785百万円、経常利益で同5.0%増の835百万円、当期純利益で同40.0%増の562百万円と、増収増益の見通しだ。中間期までの会社計画の進捗率は売上収益で46.0%、営業利益で52.5%、経常利益で52.5%、純利益で50.6%となった。中間期実績は高い進捗率を示しているが、おおむね会社計画どおりに推移している。
3. 中長期の取り組み
同社の中長期の成長戦略としては、既存事業の進化と新規サービス領域の創造の両輪を進める。既存事業のうち、主力事業の「ナビタ」は今後、人流がある程度期待できるエリアにおいて従来の印刷物としての周辺案内地図ではなく、デジタルサイネージに一層の転換を進める。新規サービス領域の創造については、直近ではデジタルサイネージの各種ソリューション、既存媒体と連携したWebサービスや、番号案内システムなどを推進している。これらの新規事業を軌道に乗せ、さらなる事業の創出を目指す。
■Key Points
・2025年3月期中間期は採算改善の取り組みや内製化が進展し、収益性が大幅に改善
・2025年3月期は増収増益の見通し
・既存事業の進化と新規サービス領域の創造により中長期の成長目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 星 匠)
<HN>
表示灯<7368>は、自社開発の周辺案内地図を基礎媒体とした連合広告「ナビタ」(地図広告)が主力事業である。「ナビタ」では、周辺地図・公共施設・災害避難場所等の情報を提供しており、公共性の高い社会インフラの役割を担っている。2024年9月末時点で、2,409駅、1,050自治体、308病院など既に多くの場所に設置されている。また、全国の各交通機関ごとに広告を取り扱うことが許可される指定代理店となっていることから後発企業に対して高い参入障壁を築き上げており、優位性を確保している。
1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期第2四半期(以下、中間期)の業績は、売上収益で前年同期比0.1%減の4,805百万円、営業利益で同55.3%増の412百万円、経常利益で同48.5%増の438百万円、中間純利益で同52.3%増の284百万円となった。ナビタ事業とアド・プロモーション事業の好調が増収増益に貢献した。大幅な増益となった主な要因として、「ナビタ」の戦略的な投資抑制、設置場所の土地所有者(以下、ロケーションオーナー)への広告納金改定、内製化率が高いデジタルサイネージの販売の推進、利益率の高いインバウンド向けWebサービスの好調、「NAVIアラート」開発費の一巡が挙げられる。
2. 2025年3月期業績見通し
2025年3月期通期の連結業績は、売上収益で前期比3.1%増の10,454百万円、営業利益で同5.8%増の785百万円、経常利益で同5.0%増の835百万円、当期純利益で同40.0%増の562百万円と、増収増益の見通しだ。中間期までの会社計画の進捗率は売上収益で46.0%、営業利益で52.5%、経常利益で52.5%、純利益で50.6%となった。中間期実績は高い進捗率を示しているが、おおむね会社計画どおりに推移している。
3. 中長期の取り組み
同社の中長期の成長戦略としては、既存事業の進化と新規サービス領域の創造の両輪を進める。既存事業のうち、主力事業の「ナビタ」は今後、人流がある程度期待できるエリアにおいて従来の印刷物としての周辺案内地図ではなく、デジタルサイネージに一層の転換を進める。新規サービス領域の創造については、直近ではデジタルサイネージの各種ソリューション、既存媒体と連携したWebサービスや、番号案内システムなどを推進している。これらの新規事業を軌道に乗せ、さらなる事業の創出を目指す。
■Key Points
・2025年3月期中間期は採算改善の取り組みや内製化が進展し、収益性が大幅に改善
・2025年3月期は増収増益の見通し
・既存事業の進化と新規サービス領域の創造により中長期の成長目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 星 匠)
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