女性の農業従事者や新規就農者にもやさしい農薬パッケージの新コンセプトを開発

配信元:PR TIMES
投稿:2024/09/26 13:47
農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」と共同で開発

大日本印刷株式会社(DNP)は、農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」*1と連携し、高度なデザインと機能性、環境への配慮を兼ね備えた農薬用パッケージの新しいコンセプトを開発しました。
農業女子プロジェクトは、農業に従事する女性が、日々の生活や仕事、自然との関わりのなかで培った知恵を企業の技術・ノウハウ・アイデア等と掛け合わせて新たな商品・サービス・情報を創造し、農業で活躍する自身の姿とともに社会に広く発信していく取り組みです。今回、DNPの包装関連事業の製品・サービスや長年培った技術・ノウハウも活かした新たな農薬用パッケージのコンセプトを開発・発信することで、新規就農の促進や多様な農業従事者の働きやすさにつなげていきます。



【取り組みの背景】
農業生産者の担い手不足や高齢化による生産基盤の脆弱化、気候変動等による大規模自然災害など日本の農業にはさまざまな課題があるなか、今後の農業の発展、地域経済の活性化のためには、女性農業者が活躍しやすい環境を作ることが必要になっています。
このような社会課題に対してDNPは、農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」に参画し、包装資材・パッケージを通じた解決に取り組んでいます。今回、「女性の農業従事者や新規就農者にもやさしい農薬パッケージ」をコンセプトに本プロジェクトのメンバーへグループインタビューを行い、新しいパッケージのアイデアを検討しました。

【女性農業従事者から見た農薬関連商品の課題と提案】
本プロジェクトメンバーへのインタビュー調査から、農薬関連商品のパッケージにおける「使いやすさ」と「表記のわかりやすさ」へのニーズの発見につながりました。DNPは食品・飲料等の包装関連事業で培った技術と、多様な生活者が使いやすい製品・サービスをつくるユニバーサルデザインの知見を活かし、農薬用途に適した形態とパッケージデザインを提案します。

○特長1 :分割して使用できるパッケージ
粉体および粒体の農薬向けパッケージとして、複数回に分けて使用する際に再封(リクローズ)できて、自立して保管しやすい「チャック付きボックス型パウチ」を選定しました。従来の農薬パッケージに多いクラフト紙袋における“一度開けると使い切ることが前提”という課題を解決します。



○特長2 : 環境配慮と使いやすさを両立させたパッケージ
液体の農薬・肥料向けパッケージとして、脱プラスチックに対応するため、森林認証紙を使用することで環境に配慮した「DNPロングライフ液体紙容器」を選定しました。容器サイズは女性でも片手で持ち上げやすいと評価された1L(リットル)として、パッケージ背面に、計量に便利な目盛りと農薬の使用状況を把握できる窓を設けました。



○特長3 : 計量に便利なコック付きパッケージ
液体肥料向けパッケージとして、計量に便利なコック(開閉栓)付きのバッグインボックスを選定しました。従来のパッケージは、大きなプラスチック容器を段ボールに入れて提供する形が多く、計量の都度、大きな容器を持ち上げなければいけないという課題がありました。今回コック付きの「DNPバッグインボックス エキタイト(R)」に変えることで、計量が容易になるほか、使用後につぶせるため、かさばらずに捨てられます。



○特長4 : 必要な情報が一目でわかるパッケージデザイン
農薬用パッケージには、有効成分の種類、適用病害虫の範囲・使用方法、効果薬害等の注意事項といった法定表記が多く、必要な情報を見つけにくいという課題がありました。上記の3つの製品にDNPのユニバーサルデザインの知見を活かすことで、法定表記は満たしつつも、必要な情報が一目でわかるパッケージデザインにしました。

【今後の展開】
DNPは今後も「農業女子プロジェクト」と連携しながら、農業関係の課題解決に向けて、より使いやすいパッケージのコンセプトや製品・サービスの開発などを行っていきます。また、これらの取り組みを通じて持続可能な農業や生活者の安全安心な食生活の実現につなげます。
なお、2024年10月9日(水)~11日(金)に幕張メッセで開催する「農業WEEK(通称:J-AGRI)」のDNPブース(農業 脱炭素・SDGs EXPO・小間番号9-60)でこの取り組みを紹介します。*2


*1 農業女子プロジェクト → https://nougyoujoshi.maff.go.jp/
*2 DNPの出展内容について → https://www.dnp.co.jp/biz/eventseminar/event/20175589_4966.html
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