【これからの見通し】きょうは米消費者物価指数の発表、米早期利下げ観測が強まるか

【これからの見通し】きょうは米消費者物価指数の発表、米早期利下げ観測が強まるか

　きょうは７月の米消費者物価指数が発表される。昨日の同生産者物価指数は予想以上の伸び鈍化となり、米株式市場はこれを歓迎して買われ、為替市場ではドルが売られた。短期金融市場では、９月の５０ｂｐ大幅利下げの織り込みを５０％以下から５５％程度へと高めた。

　一方、きょうの米消費者物価指数では、前月比＋０．２％（前回＋０．１％）、前年比＋３．０％（前回＋３．０％）、コア指数は前月比＋０．２％（前回＋０．１％）、前年比＋３．２％（前回＋３．３％）と予想されている。昨日の生産者物価指数ほどは鈍化予想は広がっていない。

　昨日のように、予想以上に伸びが鈍化すれば、さらに市場の早期利下げ観測が高まり、株高・ドル安の動きが進行しそうだ。ただ、一時的にせよ、ガソリン価格の上昇などで予想を上回る伸びを示す可能性も指摘される。その場合の市場反応については、かなり不透明感が高く注意したい。

　その他の経済指標発表予定は、フランス消費者物価指数（確報）（7月）ユーロ圏実質ＧＤＰ（改定値）（2024年 第2四半期）ユーロ圏鉱工業生産指数（6月）南アフリカ小売売上高（6月）米MBA住宅ローン申請指数（08/03 - 08/09）ブラジル小売売上高（6月）など。

　発言イベント関連では、主要な金融当局者の予定は組まれていない。夏休みシーズンの典型的な状況となっている。原油関連では米週間石油在庫統計が発表される。米企業決算ではシスコシステムズが注目される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明