「200日MA」および「半値押し」水準に要注目!
【注目ポイント】「1.08000NZドル」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートで下値サポートなら、「1.09000NZドル」付近までの戻り
【シナリオ②】同レート割れなら、「1.07400NZドル」付近までの下落を想定
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「1.07400~1.09000NZドル」
先週来、豪ドル/NZドルの注目ポイントとして着目していた「1.09000NZドルでの下値サポート成否」ですが、22日に同レートを下抜けブレーク。足もとでは200日MA(移動平均線)に近接する動きとなっています。
上図の各メルクマールをそれぞれ見ていくと、1) 21日MAが右肩下がりになりつつあること、2) 遅行スパンがローソク足を下抜ける“逆転”(上図黄色丸印)が示現していること、3) ローソク足の上方に青色雲(=先行スパン、サポート帯)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなり、ADXが横ばいでの推移になっている(上図青色点線丸印)ことから、現在の豪ドル/NZドル・日足チャートは、下降トレンド序盤を示すチャート形状であると判断します。
その他メルクマールでは、ⅰ) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・-2σライン付近で推移する“下降バンドウォーク”になっていること、そしてⅱ) BB・±2σラインが拡張する“エクスパンション”が示現していることを合わせると、今後の豪ドル/NZドルはトリガー次第ではもう一段の下値追いとなる可能性も。
そんな中、喫緊の注目ポイントは・・・上述した200日MAをメドとし、同時に心理的な節目でもある「1.08000NZドル」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。同レートは、直近の高安レート(安値:1.05655NZドル[2/22]、高値:1.10246NZドル[5/7])を結んだFR(フィボナッチ・リトレースメント)・50.0%ライン、いわゆる“半値押し”水準と近似値であることから、豪ドル/NZドルにとって重要な“分水嶺(ぶんすいれい)”と言えるでしょう。
筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
これからの時間にかけて「1.08000NZドル」で下値サポートされた場合は、「下値固め」→「反発フロー」となりそうです。当該ケースでは、「遅行スパンの“逆転フェイク(ダマし)”」や「下降バンドウォーク崩れ」、また「-DI>+DIの乖離縮小」なども伴いながら、青色雲の上辺である先行2スパンをメドとする「1.09000NZドル」(上図Ⓐ赤色線)付近までの戻りとなりそうです。
[シナリオ②]
一方で、「1.08000NZドル」を終値ベースで割り込んだ場合は、「(重要線である)200日MAおよび半値押し水準割れ」→「もう一段の下値切り下げ」となりそうです。当該ケースでは、「遅行スパンの下放れ」や「下降バンドウォークの継続」、また「-DI>+DIの乖離拡大」なども伴いながら、上述した高安レートを結ぶFR・61.8%ラインをメドとする「1.07400NZドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下落を想定すべきでしょう。
上記シナリオ①および②を概括すると、現下の豪ドル/NZドルはもう一段の下値追いを模索する中、当面※は「1.07400~1.09000NZドル」を“主戦場”(コアレンジ)とする相場付きになりそうです。 (※ここでの「当面」は、1~2週間のスパンを想定しています。)
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