<動意株・14日>(前引け)=三菱紙、ETS・HD、カバー

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/14 11:32
<動意株・14日>(前引け)=三菱紙、ETS・HD、カバー  三菱製紙<3864.T>=利益大変貌の決算サプライズでストップ高。前日の後場から目を見張る上昇パフォーマンスをみせマーケットの視線を集めている。製紙業界の中堅で情報用紙のほか、感光材など機能材料にも展開する。価格改定に伴う採算改善効果に加え、生産合理化やコスト削減努力が反映されて利益は急回復局面に突入している。前日の後場取引時間中(午後2時)に発表した24年3月期の決算は営業利益が前の期比5.6倍の54億1000万円と大幅な伸びを達成、続く25年3月期も前期比48%増の80億円を見込んでおり、これがサプライズとなり決算発表を境に大口の投資マネーを呼び込んだ。同社株は投資指標面の割安感が際立っていることも追随買いを誘う背景にある。2営業日にわたる株価急上昇を経た段階でも、PER4倍、PBR0.3倍台と依然として水準訂正余地の大きさを物語る。

 ETSホールディングス<1789.T>=700円近辺もみ合いを急速離脱へ。内線工事を主体とする電気工事会社で、東北電力<9506.T>などを中心に電力会社向けを主力とする。13日取引終了後、24年9月期上期(23年10月~24年3月)の業績予想の修正を発表した。工事の進捗が想定を上回ったことや工事採算の改善などが寄与したことで、営業利益は従来予想の1億7600万円から4億7800万円(前年同期比94%増)に大幅増額、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

 カバー<5253.T>=急速人気で大底圏上放れる。同社は13日取引終了後に25年3月期通期の単独業績予想を公表し、営業利益を前期比31.8%増の73億円としていることなどが買い手掛かりとなっているようだ。売上高は同20.9%増の364億8100万円を見込む。同社は「VTuberビジネスの確立」「IPビジネスへの進化」「クリエイター経済圏の拡大」の3段階の事業戦略を定めており、これらに沿って内製での事業開発、外部企業との戦略的パートナーシップ、M&Aなどにより能力拡充を図り、持続的な成長を目指すとしている。また、東証プライム市場(現在はグロース市場)への市場区分変更申請に向けた準備を行っていることも明らかにした。なお、現時点では変更申請日や承認日は未定で、不確定な要素もあることから変更申請に向けた準備を中止する可能性があるという。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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