ポンドドル、再び２００日線を回復 英雇用統計前に堅調な推移続く＝ＮＹ為替

　今週のインフレ指標を前に全体的にドル売りの流れが続く中、ポンドドルは一時１．２５７０ドル付近まで上昇し、再び２００日線を回復している。先週の英中銀金融政策委員会（ＭＰＣ）で６月利下げへの期待は一歩後退しているものの、まだその可能性はオープンとも見られているようだ。短期金融市場では８月までの利上げは確実視されているものの、６月については５５％程度の確率で見ている状況。

　明日は４月分の英雇用統計が発表される。コンセンサス予想では、週平均賃金の伸びは小幅に鈍化すると見込まれている。ただ、４月からの国民生活賃金（最低限の生活を維持する賃金）の引き上げにより、データが予想を上回る可能性があるとの指摘も一部からは出ている。賃金が予想通り、もしくは上回れば、ポンドにとってはプラスになるという。

◆英雇用統計　14日15:00
・ILO失業率（1-3月）
予想　4.3%　前回　4.2%

・週平均賃金（1-3月）
予想　5.5%　前回　5.6%（前年比)　
予想　5.9%　前回　6.0%（除賞与・前年比)

・雇用者数増減(1-3月）
予想　-22.0万人　前回　-15.6万人（前年比)　

GBP/USD　1.2562　GBP/JPY　196.23　EUR/GBP　0.8594

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美