【直前まとめ】英中銀金融政策会合 政策金利は据え置き見込み

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/09 14:10
【直前まとめ】英中銀金融政策会合 政策金利は据え置き見込み
 
 本日20時にイングランド銀行(中央銀行)金融政策会合(MPC)の結果が公表される。今回は結果、声明、議事要旨に加え、四半期報告が公表され、ベイリー総裁の会見が予定されるスーパーサーズデーにあたっている。

 政策金利は現行の5.25%で据え置きの見込み。

政策金利は据え置きの見込み。英中銀はコロナ過で政策金利を0.1%に引き下げた後、2021年12月の会合から利上げを開始、2023年8月に現行の5.25%とした後は。5会合連続で金利を据え置いている。今回市場予想通り据え置きとなると6会合連続となる。

前回の会合では昨年から利上げを主張し続けていたハスケル委員とマン委員が現状維持投票に回り、現状維持8名対利下げ1名での現状維持となった(ディングラ委員は2月の会合から利下げを主張、2月会合は据え置き6名、利上げ2名、利下げ1名と珍しい三様の投票となった)。この投票内訳の変化を受けて市場の一部では利下げに向けた動きが強まるという期待を示す動きが見られた。しかし4月17日に発表された3月の英消費者物価指数が前年比+3.2%と市場予想を上回る伸びとなり、インフレターゲットの+2%が遠いという状況もあり、一時織り込まれていた6月の会合での利下げ開始期待は後退した。短期金利市場動向から見た利下げ確率は6月で約38%、4月初め時点では約70%となっており、かなりの低下を見せている。年内の利下げについては88%が2回を見込んでいる。

 今回の会合での注目は1,投票の内訳 2,四半期報告での物価などの見通し 3,ベイリー総裁の会見内容となる。
投票の内訳で利下げ主張が増えた場合などはポンド売りが強まると見込まれる。物価見通し引き上げはポンド買い材料となる。

MINKABUPRESS 山岡和雅

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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