欧州がメーデーとなるなか、静かに米指標やFOMCを待つ=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/01 20:20
欧州がメーデーとなるなか、静かに米指標やFOMCを待つ=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、静かなマーケット。この日は欧州大陸諸国がメーデーのため休場となっている。さらに、米ADP雇用統計や米ISM製造業景気指数など一連の米経済指標発表、そして米FOMC会合の結果発表とパウエル議長会見を控えている状況。主にロンドン勢に取引参加者が限定される状況となっており、取引は不活発だ。ドル円は157.99近辺まで買われたあとは、157.80台までの下げにとどまっている。米10年債利回りが4.67%台から4.69%付近へと上昇しており、日米金利差の観点からドル円を下支えしている。一方、ドルストレートはドル買い一服。ユーロドルは1.06台半ばから後半へ、ポンドドルは1.24台後半で1.25手前水準まで買い戻しが入った。ただ、足元ではややポンドは上値が重き値動き。ユーロ円が168円台半ばに買われたあと、高止まりとなっている。一方、ポンド円は197円台割れから197円台半ばへと買われたあとは、197円台前半に押し戻されている。全般に、各通貨ペアのレンジは狭く、米FOMC待ちのムードが支配的。ほぼ唯一取引されている英FT指数は、前日終値付近での揉み合いが続いている。

 ドル円は157円台後半での取引。東京朝方の157.66近辺を安値に、じりじりと水準を上げている。ロンドン朝方には157.99近辺まで買われる場面があった。ただ、158円台乗せの勢いは見られず、ロンドン時間には157.80台まで小幅の調整が入っている。米債利回り上昇とともに、高値圏を維持している。

 ユーロドルは1.06台後半での取引。1.0673付近から1.0649付近まで下落した後、ロンドン時間には再び1.0673付近に上昇。下に往って来いとなっている。ユーロ円は東京午前の168.14近辺を安値に、ロンドン序盤には168.58近辺まで買われた。その後も調整は浅い。対ポンドではややユーロ買いが優勢。この日は欧州関連の経済指標や金融当局者発言はみられず。

 ポンドドルは1.24台後半での取引。1.2498から1.2466近辺で下に往って来いとなったあとは、上昇一服。ポンド円はロンドン朝方の196.86近辺を安値に、197.43近辺まで買われたが、足元では197.10台へと押し戻されている。ユーロポンドは0.8530台から40台へと小幅に上昇。英ネーションワイド住宅価格が弱含む一方、英製造業PMI確報値は上方改定された。いずれもにポンドは反応薄だった。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

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