午後:債券サマリー 先物は小反発、長期金利0.885%に上昇
23日の債券市場で、先物中心限月6月限は小反発。米金利の上昇一服を受けて堅調に始まったが、日銀の追加利上げの思惑がくすぶるなか買いは続かなかった。
債券先物は寄り付き直後に一時144円33銭まで上伸。前日の米長期債相場が小幅ながら続伸(金利は低下)したことが買い安心感につながったほか、前日に地政学リスクの後退から大きく下落していた反動もあった。ただ、足もとで進むドル高・円安が輸入物価を押し上げ国内のインフレ圧力を高める可能性があることから、市場では日銀の追加利上げを意識する向きが多い様子。日銀が25~26日に開く金融政策決定会合は政策金利が据え置かれる見通しだが、物価見通しが上方修正されるとの観測があり、持ち高調整の売りが出やすかった。また、日銀の植田和男総裁が参院財政金融委員会で「重視する基調的な物価上昇率が見通しに沿って上昇していけば、短期金利の引き上げによって金融緩和度合いを調整していく」との考えを改めて示したことも影響し、先物は午後に144円14銭まで下押す場面があった。なお、財務省が実施した2年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が9厘と前回(3月29日)と同じで、応札倍率は3.48倍と前回の4.07倍を下回った。
先物6月限の終値は、前日比1銭高の144円23銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.005%上昇の0.885%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
債券先物は寄り付き直後に一時144円33銭まで上伸。前日の米長期債相場が小幅ながら続伸(金利は低下)したことが買い安心感につながったほか、前日に地政学リスクの後退から大きく下落していた反動もあった。ただ、足もとで進むドル高・円安が輸入物価を押し上げ国内のインフレ圧力を高める可能性があることから、市場では日銀の追加利上げを意識する向きが多い様子。日銀が25~26日に開く金融政策決定会合は政策金利が据え置かれる見通しだが、物価見通しが上方修正されるとの観測があり、持ち高調整の売りが出やすかった。また、日銀の植田和男総裁が参院財政金融委員会で「重視する基調的な物価上昇率が見通しに沿って上昇していけば、短期金利の引き上げによって金融緩和度合いを調整していく」との考えを改めて示したことも影響し、先物は午後に144円14銭まで下押す場面があった。なお、財務省が実施した2年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が9厘と前回(3月29日)と同じで、応札倍率は3.48倍と前回の4.07倍を下回った。
先物6月限の終値は、前日比1銭高の144円23銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.005%上昇の0.885%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
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