日本高純度、今期経常を23％下方修正

　日本高純度化学 <4973> [東証Ｐ] が3月22日大引け後(17:30)に業績修正を発表。24年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の7.1億円→5.5億円(前期は7.5億円)に22.5％下方修正し、減益率が5.7％減→27.0％減に拡大する見通しとなった。ただ、通期の最終利益は従来予想の5.2億円→5.5億円(前期は5.6億円)に5.8％上方修正し、減益率が8.6％減→3.3％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の4.4億円→2.8億円(前年同期は2.3億円)に35.7％減額し、増益率が90.6％増→22.6％増に縮小する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　スマートフォン、PC等の本格的な需要回復やメモリー等の在庫調整終了が想定以上に後ろ倒しになっていることと、貴金属価格の変動（パラジウム価格の下落）により、売上高、営業利益、経常利益が前回予想に比べ悪化する見通しです。　　一方、当期純利益につきましては、保有する投資有価証券の一部売却による投資有価証券売却益の発生にともない、前回予想を若干上回る予定です。なお、2024年３月期期末配当金予想（1株当たり60円）については変更ありません。（注）上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。３. 投資有価証券売却益（特別利益）の計上（１）売却株式：当社が保有する上場株式５銘柄（２）売却期間：2024 年３月期第４四半期会計期間（３）投資有価証券売却益：170 百万円（４）売却理由：コーポレートガバナンス・コードに基づく政策保有株式の見直し