午後:債券サマリー 先物は反落、20年債入札結果は低調
14日の債券市場で、先物中心限月6月限は反落。この日に財務省が実施した20年債入札が低調な結果となったことを受け、午後には下げ幅を広げる場面があった。
日本経済新聞電子版が14日に「日銀は18〜19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除するか議論する」と報じたほか、春季労使交渉(春闘)の集中回答日だった13日に大手企業の間で満額回答が相次いだことで、金融政策の正常化観測が一段と強まったことが相場の重荷となった。加えて、前日の米長期債相場が3日続落(金利は上昇)したことも国内債に影響し、債券先物は売りが先行した。前引けにかけては一時下げ渋ったが、午後に入って20年債入札の結果が明らかになると再び売りが流入。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が38銭と前回(2月20日)の4銭から拡大し、応札倍率が3.01倍と前回の3.85倍を下回ったことから需給の緩みが意識され、後場寄り直後には145円12銭まで下押した。その後の戻りは鈍く、日本時間今晩に発表される2月の米卸売物価指数(PPI)や2月の米小売売上高、連合が15日に示す春闘の第1回集計の結果を見極めたいとする向きが多かった。
先物6月限の終値は、前日比28銭安の145円24銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時0.780%をつけ、午後3時時点では前日比0.020%上昇の0.775%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
日本経済新聞電子版が14日に「日銀は18〜19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除するか議論する」と報じたほか、春季労使交渉(春闘)の集中回答日だった13日に大手企業の間で満額回答が相次いだことで、金融政策の正常化観測が一段と強まったことが相場の重荷となった。加えて、前日の米長期債相場が3日続落(金利は上昇)したことも国内債に影響し、債券先物は売りが先行した。前引けにかけては一時下げ渋ったが、午後に入って20年債入札の結果が明らかになると再び売りが流入。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が38銭と前回(2月20日)の4銭から拡大し、応札倍率が3.01倍と前回の3.85倍を下回ったことから需給の緩みが意識され、後場寄り直後には145円12銭まで下押した。その後の戻りは鈍く、日本時間今晩に発表される2月の米卸売物価指数(PPI)や2月の米小売売上高、連合が15日に示す春闘の第1回集計の結果を見極めたいとする向きが多かった。
先物6月限の終値は、前日比28銭安の145円24銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時0.780%をつけ、午後3時時点では前日比0.020%上昇の0.775%で推移している。
出所:MINKABU PRESS
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