◆ “巻き戻し”先行も、“上値の重さ”は健在 - “147円後半”
昨日は「春闘・集中回答日」でしたが、“満額回答”が相次ぎました。
このため「日銀早期金融政策正常化」への思惑はさらに高まりました。
ただすでに先週半ばからの観測報道にて“織り込み済”の印象も強く、逆にドル円は“巻き戻し(円売り)”が目立ちました。
植田日銀総裁が『総合的に点検した上で適切に判断」と前日に続き踏み込んだ発言を行わなかったことも、こうした動きを後押ししたと見られるところです。
もっとも米10年債利回りが“5日以来水準(4.19%)”へと上昇しても、前記“巻き戻しで付けた高値(148.046円)”を超えるには至りませんでした。
当然“前日の米CPI時高値(148.117円)”に迫ることもできておらず、“上値の重さ”を引きずったまま、昨日の取引を終えているのが実状といえます。
◆ ただ「日銀絡み」も一旦テーマから外れた…?
こうして「連合の第1回回答集計(15日)」を待つ格好になりましたので、「米早期利下げ観測」に続き、「日銀早期金融正常化観測」も、一旦テーマから外れた印象は否めないところがあります。
そうなると“方向感定まらず”となりやすく、特に東京タイムに関しては“動きづらい”と見るのが妥当といえます。
ただ本日は「米PPI/小売売上高/新規失業保険申請件数」が予定されていますので、NYタイムにはまたぞろ思惑が蠢き出す…?
◆ “50日線”を超えられるかが目先のポイント…!?
テクニカル的に見ると、“200日移動平均線(本日は146.334円)”手前で支えられた後、昨日は“100日移動平均線(本日は147.628円)”を超えて取引を終えました。
ただ“50日移動平均線(同148.256円)”にまだ届いていない状況では…?
“下値の堅さ”がより意識されやすい状況とは考えますが、現時点の材料では“上値の重さ”もまだ引きずると見ておくべきかもしれませんね。
動くとすれば“上方向”との見方を継続しながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
149.366(3/7高値)
149.178(2/28~3/8の61.8%戻し)
148.950(ピボットハイブレイクアウト、大台)
148.663(2/28~3/8の50%戻し、日足・一目均衡表基準線)
上値5:148.598(日足・一目均衡表転換線)
上値4:148.498(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:148.256(50日移動平均線、-1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値2:148.124(3/8高値、3/12高値、2/28~3/11の38.2%戻し水準)
上値1:148.046(3/13高値、大台)
前営業日終値:147.774(週足・一目均衡表転換線)
下値1:147.628(100日移動平均線)
下値2:147.321(20週移動平均線、ピボット1stサポート)
下値3:147.232(3/13安値)
下値4:147.105(3/8~3/12の61.8%押し)
下値5:147.000(大台)
146.922(日足・一目均衡表先行スパン上限)
146.839(-2σ、ピボット2ndサポート)
146.620(3/12安値)
146.480(3/8-11安値、ピボットローブレイクアウト)
146.334(200日移動平均線)
《10:50》
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