午後:債券サマリー 先物は続落、20年債入札結果を受け一段安

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/01/18 15:47
 18日の債券市場で、先物中心限月3月限は3日続落。前日の欧米市場で長期債相場が下落した流れを引き継ぐかたちで売りが先行し、午後は20年債入札の結果が嫌気され一段安となった。

 17日に発表された23年12月の米小売売上高で個人消費の底堅さが示され、米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ観測が一段と後退するなか、同日の米長期金利は4.1%台に上昇。欧州市場では欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁やオランダ中央銀行のクノット総裁が早期利下げ観測を牽制したことを背景に、ドイツの長期金利が約1カ月ぶりの高水準をつけた。これが国内債に影響し、軟調に始まったあとも断続的に売りが出た。午後に入って財務省が実施した20年債入札の結果が明らかになると、債券先物は一時146円69銭まで下げ幅を拡大。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)は24銭と前回(23年12月14日)の82銭から縮小し、応札倍率は3.13倍と前回の2.58倍を上回ったが、最低落札価格が市場予想を下回ったことから弱めの結果と受け止める向きが多かったようだ。

 先物3月限の終値は、前日比49銭安の146円70銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.050%上昇の0.650%と約1カ月ぶりの高水準で推移している。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ