藤商事 Research Memo(5):大手の寡占化が進み業界全体の売上ベースでは緩やかな回復傾向に(2)

配信元:フィスコ
投稿:2023/12/18 16:05
*16:05JST 藤商事 Research Memo(5):大手の寡占化が進み業界全体の売上ベースでは緩やかな回復傾向に(2) ■今後の見通し

(3) 市場シェアの動向
藤商事<6257>の販売シェアは人気機種の販売時期によって変動があるものの、パチンコ遊技機は概ね5~9%で安定して推移しており(2023年3月期は6.4%)、年間5~8機種のペースで新機種を開発、販売してきた。2021年3月期以降は「Pとある」シリーズが2タイトル続けて2万台を超えるなど、「アニメ」ジャンルでの主力機種としてブランドを確立したと言える。従来得意としてきた「ホラー」や「時代劇」「萌え」に加えて「アニメ」ジャンルでそれぞれ主力タイトルを投入し、市場シェアの拡大を目指す。

一方、パチスロ遊技機はパチンコ遊技機で販売実績のあるタイトルを中心に年間2~3機種のペースで新機種を投入することを基本方針としている。2023年3月期の市場シェアは新規に4タイトルを投入したこともあり3.7%とここ数年ではもっとも高い水準となった。2024年3月期は「Lゴブリンスレイヤー」がヒットしたことでスマパチでの実績も確立し、今後のさらなるシェア拡大が期待される。

同社では商品戦略として、ユーザーを年齢層別に分け、各ターゲットに合わせてジャンルを強化している。また、主力タイトルの開発・育成によりラインナップを拡充し、パチンコ・パチスロ遊技機の双方で販売シェア拡大を図る方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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