*13:23JST 紀文食品---2Q増収・損失は大幅改善、国内食品事業・食品関連事業の売上高は順調に推移
紀文食品<2933>は14日、2024年3月期第2四半期(23年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.9%増の476.93億円、営業利益が0.45億円(前年同期は7.86億円の損失)、経常損失が0.46億円(同7.49億円億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が6.39億円(同13.32億円の損失)となった。
国内食品事業の売上高は前年同期比4.7%増の326.86億円、セグメント損失は6.70億円(前年同期は17.04億円の損失)となった。売上面では、主力の水産練り製品が前年同期比で大幅な増収となった。なかでもカニカマは近年、高たんぱくなヘルシーさが着目され市場拡大が続いており、同社も主力商品「したらば」を中心に大きく売上を伸ばした。また、食シーンの提案やSNSを活用したプロモーションなどが奏功し竹輪やはんぺん、さつま揚など他の水産練り製品も前年同期を超える売上となった。さらに同社独自の製法を用いたキャラクター蒲鉾「すみっコぐらしかまぼこ」や「シナモロール ポムポムプリンかまぼこ」が、若い世代の顧客から支持を得て販売を伸ばした。一方で、競争環境の厳しい中華惣菜や麺状商品の売上が減少した。また鶏卵の供給不足に伴い、レトルトおでんセットや玉子加工商品に影響が出たが、徐々に鶏卵の調達状況は改善している。商事部門は、農畜産品などの取扱い商材が伸張し好調に推移している。利益面では、資材やエネルギーなどのコストは依然として高い水準にあるものの、価格改定の浸透と主原料のすり身価格が落ち着きを取り戻したことで、増益となった。
海外食品事業の売上高は同13.1%減の59.91億円、セグメント利益は同53.6%減の3.66億円となった。売上面では、タイ国内向けは営業活動強化により回復基調にあるものの、他のアジア圏、中国、米国の各国市場ではインフレ懸念や先行き景況感の悪化見通しなどにより、消費者の生活必需品を優先する節約志向が強まり、主力商品であるカニカマやHealthy Noodle(糖質0g麺)の販売が前年同期比で減少した。利益面では、惣菜・農水産物などの仕入商材は堅調に推移したが、自社製品の売上減の影響が大きく、減益となった。
食品関連事業の売上高は同4.1%増の90.15億円、セグメント利益は同22.4%増の2.55億円となった。売上面では、当事業セグメントの中心である物流事業において、経済活動の回復に伴い、外食店舗や百貨店、駅ビル、観光地に向けた物量が大きく復調したことに加え、新規顧客の獲得により伸長した。また料金改定も増収に寄与した。利益面でも、2024年問題への対応と諸々のコスト増や電力費の上昇などがマイナス要因としてある一方、売上増分と連動して利益額、利益率ともに確実に獲得しており、対前年同期を上回る実績となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高及び営業利益以下の各段階利益は第3四半期に集中する傾向があることから、売上高は前期比1.2%増の1,069.63億円、営業利益は同83.3%増の37.07億円、経常利益は同79.4%増の31.59億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同330.1%増の19.03億円とする期初計画を据え置いている。
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国内食品事業の売上高は前年同期比4.7%増の326.86億円、セグメント損失は6.70億円(前年同期は17.04億円の損失)となった。売上面では、主力の水産練り製品が前年同期比で大幅な増収となった。なかでもカニカマは近年、高たんぱくなヘルシーさが着目され市場拡大が続いており、同社も主力商品「したらば」を中心に大きく売上を伸ばした。また、食シーンの提案やSNSを活用したプロモーションなどが奏功し竹輪やはんぺん、さつま揚など他の水産練り製品も前年同期を超える売上となった。さらに同社独自の製法を用いたキャラクター蒲鉾「すみっコぐらしかまぼこ」や「シナモロール ポムポムプリンかまぼこ」が、若い世代の顧客から支持を得て販売を伸ばした。一方で、競争環境の厳しい中華惣菜や麺状商品の売上が減少した。また鶏卵の供給不足に伴い、レトルトおでんセットや玉子加工商品に影響が出たが、徐々に鶏卵の調達状況は改善している。商事部門は、農畜産品などの取扱い商材が伸張し好調に推移している。利益面では、資材やエネルギーなどのコストは依然として高い水準にあるものの、価格改定の浸透と主原料のすり身価格が落ち着きを取り戻したことで、増益となった。
海外食品事業の売上高は同13.1%減の59.91億円、セグメント利益は同53.6%減の3.66億円となった。売上面では、タイ国内向けは営業活動強化により回復基調にあるものの、他のアジア圏、中国、米国の各国市場ではインフレ懸念や先行き景況感の悪化見通しなどにより、消費者の生活必需品を優先する節約志向が強まり、主力商品であるカニカマやHealthy Noodle(糖質0g麺)の販売が前年同期比で減少した。利益面では、惣菜・農水産物などの仕入商材は堅調に推移したが、自社製品の売上減の影響が大きく、減益となった。
食品関連事業の売上高は同4.1%増の90.15億円、セグメント利益は同22.4%増の2.55億円となった。売上面では、当事業セグメントの中心である物流事業において、経済活動の回復に伴い、外食店舗や百貨店、駅ビル、観光地に向けた物量が大きく復調したことに加え、新規顧客の獲得により伸長した。また料金改定も増収に寄与した。利益面でも、2024年問題への対応と諸々のコスト増や電力費の上昇などがマイナス要因としてある一方、売上増分と連動して利益額、利益率ともに確実に獲得しており、対前年同期を上回る実績となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高及び営業利益以下の各段階利益は第3四半期に集中する傾向があることから、売上高は前期比1.2%増の1,069.63億円、営業利益は同83.3%増の37.07億円、経常利益は同79.4%増の31.59億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同330.1%増の19.03億円とする期初計画を据え置いている。
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